もう「汚嫁」は生きてはいないのですが、昔の話を書きますね。
私は登山が好きでした。
本格的な山のぼりではなく、日帰りできるハイキングのようなものなのですが。
高尾山に行くようなものだと思ってください。
(当時)
私 33歳 親から譲り受けた小さい会社の社長
妻(汚嫁) 33歳 昔からの幼馴染
間男 42歳 下請け会社の社長
私は世間知らずのボンボンでした。
親の会社と賃貸アパートを引き継いで、人に任せてニコニコしていれば
それで生きていけるような、そんな温室育ちのバカでした。
友人から教えてもらうまで全く気が付かなかった。
私の妻が取引先のAと浮気をしていたなんて。
間男のAは週に3~4回、私の会社に来ていましたし
小さな会社なので、社員が誰も会社にいないときも多く
私が不在の時には、妻が応対することもありました。
いつの間にか、そんなことになっていたんですね。
Aの車に妻も同乗して、半日ほど出かけて帰ってくる。
東京近郊ですから、ホテルなんてどこにでもあります。
そんな状態なのに、私は全く気がつきませんでした。
赤字が出ない程度の会社より、利回りの良い賃貸アパートを増やそうと、
朝から晩まで不動産物件探しに明け暮れていましたから。
汚嫁と間男は、全く警戒していなかったようで
興信所をつけて2週間ほどで十分な証拠があつまりました。
Aの車で出かけて、宿泊施設に入る。そして数時間過ごして戻る。
興信所に頼むと音声や写真(動画含む)まで、あつめてくれるのですね。
使うホテルは毎回変えているらしく、同じホテルの利用は無いようでした。
『どうされますか?離婚されるのでしたら弁護士を紹介致しますが?』
私はしばらく考えたいと答え、証拠の品々を持ち帰りました。
寂しい気持ちにはなりましたが、不思議と冷静でいられました。
汚嫁とは幼馴染で、子供の頃からずっとそばにいましたから。
激しい恋愛感情はありませんでしたが、自然にそばにいて、いつの間にか妻になっていて
結婚してからも言い争うようなこともなく、穏やかに、ずっと一緒にいたのですがね。
ふとリビングの方を見ると、ガラスの花瓶にスズランが飾られていました。
慎ましくて、白く小さな花をつけるスズランは、私の大好きな花で
妻もそれを知っていて、よく花瓶に生けてくれていたようです。
興信所から帰った日の翌日、妻(汚嫁)は息をひきとりました。
朝、起きてこないため呼びに行ってみると、反応が無い。
あわてて、かかりつけの医者を呼ぶと『もうなくなられています』と告げられました。
急性心不全、それが妻のタヒ因でした。
病タヒということで、かかりつけの医師がタヒ亡診断書を作ってくれて
それからバタバタと葬儀がすすんでゆきました。
結局、妻(汚嫁)に何も問いただすことができないまま
すべては終わってしまいました。
妻の葬儀から2週間ほどたって、私はAを呼び出しました。
『Aさん、わたしはこの会社を畳もうと思っています。
これからは賃貸住宅のオーナーとしてやっていくつもりです。
この家も売り払って、どこか違う場所に引っ越します。』
『私さん、ちょっと待ってください!あなたの会社が無くなったらウチはどうなるんですか。』
『妻もなくなり、もうここにいる意味も無いんですよ。思い出してツラいですしね。
Aさんなら別の取引先を見つければやっていける。頑張ってください。』
妻のことに言及すると、Aはそれ以上何も言わずに帰っていきました。
赤字にならなければ良いという方針だったうちの会社のような緩い取引先は
見つかる訳がなく、Aの会社は潰れるしかないのです。
コメント
人が簡単に死ぬ話は創作
最後の一文でいきなりネタ臭くなった。創作でももうちょっと本物らしくすればいいのに…。
すずらんの時点でああ毒殺ですかと。自殺だったとすれば花言葉の純潔がいい皮肉になるね。どっちにしろ駄作ですが。
スズラン毒は、口から入れると心不全の可能性がある。
どうやって混入をしたのか分からないが、怪しまれないように、少しずつ入れたのだろうか?