落ち着いたみたいなので投下します。
去年の今頃の出来事。
まとめようと思ってたらすげえ長くなってしまった。
◆登場人物◆
俺 25歳 野球ヲタ
元子 27歳 サッパリ系美人
浮男 20代半ば位? チャラい系イケメン 俺とは面識なし
合コンで知り合い、付き合って1年。
俺の仕事が不定休(ほぼ平日)な事もあり、なかなかゆっくりデートもできなかったが、毎日メールや電話はしてた。
俺は元子の事が大好きだったし、同棲したいなー、ゆくゆくは結婚…なんてぼんやり考えてた。
ある日、俺が元子の部屋に泊まった時。
晩飯も食って、元子がシャワーを浴びてる最中に、テーブルに置きっぱなしの携帯にメールが来た。
見るともなく見たサブディスプレイに表示された送信者の名前は『浮男』。
元子の男友達はあらかた紹介してもらったり話に聞いたりしていた筈だが、そんな名前には覚えがない。
一瞬硬直したのち、反射的に携帯を開く。
メールの送信履歴、着信履歴共に『浮男』だらけ。
上述の通り、俺も毎日メールはしていたが、それを軽く凌駕する件数をやり取りしていた。
しかもメールの内容は真っ黒。
泊まりにおいで、泊まりに行くね、今日はどこ行こうか、ホテル直行でもいいよ………。
基本サバサバしている元子からは想像できない、絵文字顔文字飛び散りまくりの賑やかなメール文面を見て俺頭クラクラ。
俺にはこんなラブラブしたメールは殆どくれなかったのにな。
一瞬頭が真っ白になったが、元子がシャワーから上がる音で我に返り、慌てて携帯を元に戻した。
この事実を知ってしまった以上、元子と今まで通りに過ごせないし、ましてセクロスなんてもってのほか。
とにかく今日はできるだけ元子と会話したくない。
そこで俺が取った行動は、「ソファで寝たふり」。
近づく足音。
「おーい」と小さく俺を呼ぶ元子の声。
無視して寝たふり続行の俺。
携帯を手に取り、コチコチと操作する音。
ここで、正面から切り込んで行ければ良かったんだろうが、生憎俺はヘタレだ。
口の達者な元子に口で勝てる自信は全くない。
丸めこまれてしまう事は容易に想像できた。
畜生、浮気女め…。
そうこうしている内に、日頃の仕事疲れで本当に眠くなってきた。
まとまらない思考を整理しようと試みる内に、気付いたら早朝。
6時間近く座ったままガン寝していた。
俺の体にはタオルケットがかけられていた。
ああ、優しい女だ。
でも、他に男がいるのか。
陰鬱とした気持ちで身支度を整え、まだ眠っている元子に
『昨夜はごめん
仕事行くね』
と書き置きを残して逃げる様に仕事へ。
とは言え、出勤時間にはまだ早く、駅前でタ.バ.コ.を吸いながらぼんやりしていた。
元子に問いただしたい事は沢山あった。
・『浮男』って何者?
・関係はいつから?
・なんで浮気した?
・本命はどっち?
等々。
しかし、あれこれ考える内に元子への気持ちはみるみる冷めて行き、出勤の為の電車に乗る頃にはそれらの事はどうでも良くなった。
あれだけ好きだったのに、浮気一つで気持ちってこんなに冷めるものなのか、と冷静に思った。
ただ、残ったのは『元子は浮気をし、俺は浮気をされた』という事実のみ。
元子とは別れよう。
そう思ったが、俺がただ身を引くだけでは面白くない。
だって、本当に好きだった女を寝.ト.られたんだ。
そう思うと、俺の中にどす黒い感情が湧き上がって来た。
元子と浮男に何か仕返しがしたい。
そこで俺は作戦を練った。
準備を整えるのになんだかんだで3週間位かかった。
その間仕事は手につかなかったし、元子と何も知らない顔で付き合い続けるのもしんどかった。
セクロスは、理由をつけて拒否していた。
復讐とかメールを勝手に見るとか言ってる時点でお前さんが一番のダメ男だよ。
コメント
部屋水浸しは十分物損だけどな