>>540
バカな奴らの場外乱闘か・・・大変だな
「だれがクソ女よ!」・・・・
ちょっと 吹いた
ことの顛末を、間嫁さんと間嫁さんの両親と弁護士先生にも電話で話してた。
週末に特別に弁護士先生を囲んで話し合いをしたんだが、
特別な妙案があるわけもなく、K察には連絡しておくという先生の話で終った
間男の勘違いの原因は、間嫁さんの近所のおばちゃんらしい。
「離婚して親と一緒に暮らしていて、男っ気がなかったのに、最近俺さんに家の前まで送ってもらったりしたから
私たちを見たその人、親公認の再婚だ-って勘違いしちゃって」
ホラーの原因が、こんなトホホだったことに、俺はひどくトホホな気分になったのだが
「間嫁さん、間男が俺の女房っていってたけど、より戻してもいいとか言っちゃった?」
「マジ、やめて。言ってないから」
女性の情けない困り顔って、このとき初めて見たと思う。
「じゃあ、間男、そうとうやばいよ? シ酉かひょっとしたら変な○やってるかも。全然わけわかんない事いってたし
きちがいって思った方がいいよ」
困り顔に濃い影がさして、怯えた顔になって、俺はちょっと言い方がきつすぎたと思った。
「どうすれば……どうしよう」
俺が迷ったのは少しだけだった。
「もしよければだけど、うちにくる?」
マンションの二部屋を一部屋にするのは新築時なら難しいことはない。
ただし二部屋だと冷暖房効率が悪いので、普段はスライドパネルで仕切っている。
端に扉がついていて普段はそこから出入りし、部屋を大きく使いたい時はパネルをたたむのだが
入居してからパネルをたたんだことは一度だけ。動作確認のみだ。
いつも使っていない方は、ゲストルームにしているが正直掃除の手が回っていない。
というわけで少しほこりっぽい部屋になっていたが、それでも初めて見た彼女とご両親は目を輝かしていた。
彼女の宿泊は、親公認で許可が下りた。
「うーん、最近のマンションはきれいなもんだね」
俺の部屋で、間嫁さんの親父さんがコーヒーを飲み、俺はミネラルウォーターを飲んでいた。
隣で掃除機がうなりをあげ、荷物を移動させるどたばたした音が続いていた。
「ま、玄関とか駐車場とか……
部屋のモニターを切り替え、玄関ロビーと夜の駐車場が映る。
「こうして監視も録画できますし、玄関も部屋もさっきみてもらったようにオートロックです」
「彼女の部屋はそことは別に廊下に面した出入り口がありますし、このドアは彼女側から鍵を掛けます」
「いや、これはすごいねぇ。家内も子供のように喜んでるよ」
そういう親父さんもしきりに部屋を眺め回していた。
ご両親が帰ると、パネルの扉から彼女が顔を出した。
「しばらく、よろしくです」
「住まないと荒れますし、気にしないで下さい。掃除やってもらって助かっています。それとマンション出るときは用心して下さい」
彼女が真剣な顔でうなずいた。なんか可愛く感じた。
何にもなかった日が数日続いて、間嫁さんが俺のために夕食をつくってくれるような日もあった。
でもクリスマスイブの前日に彼らは来た。
アイツは、オートロックを住人の後をついていくことで破ったと思う。
となりの部屋、つまり間嫁さんに貸している側のインターホンがなった。
俺は変に思った。こっちが管理人室で、向こうの部屋は通常人がいないことを住人が入居時と
俺が引っ越してきたときにマンション住人には説明してあり、そっちはならさないのだ。
止める間もなく、彼女がドアをあけて応対した。
響いた叫び声に俺は飛び上がり、自分の部屋の扉を開けて廊下に出た。
その時階下でガラスが盛大に割れる音がした。
不安に思ったが、隣の部屋に目を向けると間嫁さんとアイツが扉のところでもみあっていた。
「なにやってるんだ!」
叫んだがアイツは全然聞いていなかった。
「なんで私の部屋にあんたが……」
「わけのわからないことを言わないで」
「離れろ! なんでここにいるんだ!」
見たこともないほど怖ろしい顔でアイツが間嫁さんにつかみかかり、髪の毛をひっぱっていた。
「わたしの、私の家なのに! この女を追い出して! はやく!」
「いい加減に離せ!」
ドナったが言うことを聞くわけもなく、アイツの太くて短い右手の指を力ずくで一本一本髪の毛からはがしていたとき、
俺の部屋のインターホンが鳴った。音色から各部屋間通話のものだが、もちろんでられるわけもなく
間嫁さんから引きはがすことを続けていた。
すると携帯電話が鳴り始め、しかもいつまで経っても鳴り止まない。
いらいらしながら、体を間嫁さんとアイツの間に押し入れつつ、指をはがすのをやめて電話をとった。
「管理人さん、玄関のガラスを壊して変な男が入ってきてる!」
「え? ええっ?」
まさかと思ったがとりあえず部屋から出ないでと伝えて、電話を切った。
そして全力で無理矢理、アイツへの気遣いを全部放り投げて、アイツを引きはがそうとした。
髪の毛をつかんでる手首を渾身の力で締め上げると、だんだんと指が緩んでくる。
反対側の手が俺の顔に伸びてきて、かきむしる、顔を動かして払いのけながらアイツの右手を押し下げた。
イヤな音と共に髪の毛が数本ちぎれたが、間嫁さんがアイツから離れた。
コメント
報告者に緊張感が無い事に違和感を覚える、発達障害ならば逆に警戒感を持つし、知的障害なら被害妄想を持つだろうし。