小学生の頃の話
ある日の夕方近所を歩いていた
道が五叉路になってるちょっと広い場所にさしかかったとき、向こうの角から人が二人もみ合うようにしながら、倒けつ転びつ飛び出してきた
まだ遠かったけど、大人の男性だというのは分かった
それからすぐに、二人とも下半身になにも着てなくて、尻が丸出しなことに気づいた
今思い出しても、もの凄く衝撃的な異常な風景だった
私は怖くなって立ちすくんだんだが、二人は倒けつ転びつしながら私の居る方向へ進んできたので
慌てて私は五叉路の一つの角のお宅の生け垣の後ろに隠れた
なんだかさっぱり分からなくてパニックでベソをかいてたら、そのお宅の奥様が掃き出し窓から「どうしたの?」と声をかけてくださった
「あっちに変な人が…」とか泣きながら言ったと思う
その奥様が家に上げてくださって、様子を見に行ってくださったのを覚えている
私はそこで、ヨックモックをご馳走になって、母が迎えに来たので帰ったように記憶している
母と帰るとき、パトカーの赤いランプが見えたのも覚えている
その後何度もそのときのことを思い出したが、どんな事件だったのかをちゃんと知ろうとしたことがなかった
で、先週30年以上経って、事の真相を知った
用があって件の角のお宅に伺ったときに、奥様がお茶とヨックモックを出してくださった
私が「小学生の時にもご馳走になった」と話したら、「ああ、あの事件の時ね!」と
奥様は事件直後に真相を知っていたどころか、奥様がパトカーと救急車を呼んだのだそうだ
以下伝聞
お尻の二人は、近所の住人と、そこに訪ねてきた営業マンだったそうだ
二人が玄関先で話していると、そこに突然中年の男が飛び込んできて「○○という名前のヤツはどっちだ!?」と叫んだ
この○○とは、住人の男性の会社の同僚で、まったく別のところに住んでいる人物だったらしい
二人がキョトンとしていると、中年男は「答えないなら二人ともヤッテヤル!」等叫んで、二人の股間に向けて何かの液体をガバガバッと掛けた
そして「二度とデキナクシテヤル!」等と叫び高笑いをした
二人は何かの薬品を掛けられたと思いこみ、慌てて飛び出して、掛けられた液体を体から離そうとズボンを脱がしあいながら逃げていたそうだ
あとで分かったこと
中年男の娘が、○○という男に捨てられて嘆き悲しんでいた
中年男は娘が振られた恨みを晴らすため、○○のあそこをダメにしてやりたいと思った
しかしダイレクトに暴.力を振るうのは抵抗があるため、あそこにダメージを負ったと思い込ませ、イ.ン.ポにしようと考えた
中年男は大きなポリタンクに消毒用アルコ○ルや水をまぜたほぼ無害な液体をいれ、なぜか間違えて○○の同僚の住人の家へ行った
そこには男が二人居て、どちらが○○か分からなかったため、二人共に液体を掛けた
つまり、液体自体はほぼ無害だったと
奥様が道へ出て行ったとき、下半身丸出しの二人はもう気が狂わんばかりに助けを求めていたそうだ
で、奥様がパトカーや救急車を呼んだことで感謝され、後に二人はそれぞれお礼に来て色々話していったそうだ
K察からも事情を聞かれた流れで、そこそこ話を聞いたらしい
知ってみると、なんともまぬけな珍事件だったよ
でもね、真相がどれだけまぬけでも、私が記憶しているあの異常な風景は、全然色あせないよ
もみ合いながら転がり出てくる男性の尻が丸出しなことに気がついた時のあの絵面は、真相を知ってもやっぱり衝撃的な思い出だ
>>667
読んだこっちも衝撃だったよ
そしてゲスイ想像いっぱいしちゃって
おーぷん脳だと自覚したよ……
>>668
ゲイの痴話喧嘩に遭遇したのかと思ってたのに、まさかの人違い被害者だったw
自分で脱げただろうに脱がしあいながら逃げるって…相当怖くてパニクったんだね。無害なもので何よりだよ
その同僚、被害者宅を自分の家って偽って二股でも掛けてたんだろうか?
>>667
衝撃的すぎる… 泣くのわかるわ
ヨックモックヨックモックいうからシガール食べたくなったじゃない!!
角のお宅の奥様はヨックモックがお好きなのかしら
お客様用にキープしてるのかな うちならキープしなければと思いつつ
食い尽くしてしまいそう
シャレにならない恐い事件なのに、
>>668冒頭の「お尻の二人」って表現で地味に吹いた
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