彼の「なんで?」を聞いて、私は隠し事があることを
確信してしまいました。
彼は、嘘をつく時必ず「なんで?」と聞くからです。
それでも私は専門の女の子と久々に再会して
酔った勢いでキ.ス.をしたとか、
そんなもんだろうと楽観的に考えていました。
私「まさか、やったの?(やったわけないと思いつつ)」
彼「やってないよ」
私「じゃあ、女の子と遊んだの?」
彼「・・・うん。でもやってないよ」
私「誰ダレ?専門の子?怒らないから言ってみー」
彼「・・・」
私「本当に、怒らないから。やったでしょ?」
彼「・・・やったよ!」
私はあまりの出来事に笑うしかありませんでした。
私「うそーマジで!?ほんとに言ってるの?誰と誰と?」
そんなことあるわけがないって思っていて
実感が湧かず、他人事のようにしか聞こえなかったんです。
彼「・・・お前の知らない子だよ。」
私「え!?だって昨日専門の飲みだって・・・」
彼「それは行ったよ。でもその子から電話きて、
遊ぶことになったんだよ。」
それでも私はまだ信じられず、笑っていました。
奇しくもその時、ちょうど彼がその女の子と寝た
ホテルの前を通っていました。
「本当に怒らないから」って、ほんとに怒らなかった?
その頃私達はレスで、
(まるで家族か兄弟のようだったので私が寝られなくなった)
だから彼も年下で若いし、欲求不満だったのかなぁと
私はまだそう思っていました。
彼はなんだかんだ言っても私を大事にしてくれていたし、
私も怒ったりしつつも彼がかけがえのない人だったからです。
私「いつ知り合ったの?前から遊んでたの?」
彼「知り合ったのは1ヶ月前。遊んだのは昨日で2度目。
仕事場の近くのショップの子。」
信じられませんでした。
笑っていた私も、だんだん現実だということに気づき始めて
スーッと血の気がひいてくるのがわかりました。
「それで・・・私と別れたいの?そうじゃないよね?遊びでしょ?
遊びで、私の所に戻って来るなら別に構わないよ。」
最後の方はまるで懇願口調でした。
>>858
怒るどころか、信じられなくて笑うだけでしたよ。
彼は黙って車を運転していました。
その無言が恐ろしくて、体が震えるのがわかりました。
1週間後には初めて2人で海外旅行をすることも
決まっていました。
「冗談だよね?遊びなら、ほんとに怒らないから。」
「別れたいの?本気なの!?」
彼は私の顔を見ようとしませんでした。
そしてようやく口を開きました。
「凄く悩んだし、今でもお前のことが大事だとは思う。
でも、彼女のことが好きだって昨日思った。だから別れたい。」
だって出会ってまだ1ヶ月でしょ?
最近、喧嘩ばっかりだったからそれで彼も
逃げ出したくなったんだ、遊びだってことに
彼自身が気付いていないんだ。
私はそう思いました、そう思おうとしました。
彼はとても優しい人でしたが、頑固なところがあって
一度こうと決めたらテコでもひかない性格だって
本当はわかっていました。
でもまるでパズルのピースのようにしっくりと
はまる人だとお互い思ってつき合ってきた3年が
こんなあっさり終わるなんて、どうしても信じられませんでした。
ただひたすら、私は呆然としながら体が震えるのを
止める事すらできずに外の景色を眺めていました。
妙にきれいな満月でした。
涙すら、出てきてくれない。
おお、進んだぞー
「涙すら、出てきてくれない。」
なんかぐっときました。
酷い話だぁ・・・
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