少しずつ落ち着いてきた私は懇願するように
言いました。
「旅行だけは行って。それまでは保留にして。
お願いだから、それだけは約束して。
私のこと、まだ好きなんでしょう?」
私が落ち着き、冷静に再び話し合うことによって
彼の心は再び揺れ動いたようでした。
彼はあの子とつき合うと思うけれど、私とのことも
きちんとケジメをつけたいから旅行には行くと言いました。
絶対の約束だよ、と言って私達は約束をかわしました。
でも私にはわかっていました。
3年もつき合った人のことだから。
今は私といるから、私寄りの考えに流されているけど
彼女と会ったら、彼女よりの考えになってしまって
この約束は破られるだろうと。
それでも彼を信じてみようと思いました。
彼の恋を応援しようという気持ちさえ生まれてきました。
家族のようになってしまった大事な彼の幸せなら。
ただ、せめて最後に楽しい思い出を作って終わりたかった。
お互いに冷静になって、私は彼女がどんなのか
彼に聞いてみました。
喧嘩が多く、鬱である私よりも
聡明できれいな人なら仕方ないと思って。
聞いて愕然としました。
その子は以前、彼の職場の同僚と
職場近くでキ.ス.をしていた子だったのです。
その時、それを目撃したのは彼でした。
その理由が、
「彼に近付きたかったけど私一筋だったので
近付く為に利用した。」
というのです。
そして彼に対しても、
「彼女一筋の人から奪ってみたい気持ちもある」
と言ってのけたと言うではありませんか。
私は驚きの余りショックを通り越して、
彼の事が心配になってしまいました。
そんな女に負けたんだと思うと情けなくなってきました。
(まだつづいてもいいですか?
それでつい彼の相談に応じてしまった私は
「やっぱりお前とはいい友達でやっていける気がするよ」
という、追い討ちをかけられて家に帰る羽目になりました。
家について1人になると、どうしようもない
空虚な気持ちになりました。
なのに涙が止まらないのです。
その日は一睡もせず、翌日会社に行きました。
仕事中も勝手に涙が溢れてきて、何も手につきません。
睡眠も食欲も決してなくならない私が
初めて眠れず食べられずになってしまいました。
そんな日が何日も続きました。
私の予想通り、彼は翌日やはり旅行は行けないと
言ってきました。
そして私と話すと、やっぱり行くと言いました。
行く、行かない、その繰り返しで旅行の日が
どんどん迫ってきました。
私にとって旅行は最後の砦でもあり、
3年間の御葬式でもあったので私も必タヒでした。
そのことしか、私には希望がなかったのです。
それが潰れたらタヒんでしまえとさえ思っていたので
やはい私は相当、参っていたのでしょう。
優柔不断な男だね!
>>60
こういう男はうまくいってる時は「優しい彼」なんだよ。
でもこういう修羅場になった時、
実は相手を最も傷つける可能性がある、厄介な男でもあるんだよね。
気になるよー。寝れないよ。一時過ぎから
前スレ読んでやっと追いつきました。
頑張って打ってくださいね!ちゃんと見てます。
結局、予想に反して私達は旅行に行きました。
これで終わりという約束をして。
旅は予想外に楽しく、私の心も安定していました。
もともと趣味が同じなので、何を見ても
お互いに気に入るからです。
皮肉な事に、別れ話が出たからこそお互いに
譲り合って喧嘩をすることもありませんでした。
まるで別れ話なんて、悪い夢だったかのように。
それでも着実に終わりに向かっていくように。
コメント