次女が大学に進学した翌年夫が肝炎を患っった。
自覚症状がまったくなく会社の検診で引っかかった。
再検査しても陽性と出た。
義父が肝炎で亡くなっていたので何処かで接触して感染したのかもしれない。
当然労災が降りる分けでもなく夫は退社を余儀なくされた。
慌てて私も調べたが私は陰性だった。
間違ってもできないように避○具着用を義務付けていたのが功を奏した。
家計が厳しく大した保険にも入っていなかったので余計にやり繰りが厳しくなった。
私は途方にくれた。
自分の稼ぎは手取り30万、元夫の30万は有難いが、
家のローンや連れ子の学費や家賃を考えると全然足りない。
しかも夫の前妻が扶養する長男の養育費が出せないなら今すぐ財産分割して払えと言ってきた。
頼れるのは元夫しかいなかった。
恥を忍んで少し工面してくれないかと頼み込んだ。
案の定、君たちに与えるぐらいならドブに捨てた方がマシだと突き放された。
私は何でもするからとお願いした。
彼は難しい顔をしながら暫く腕組みをして考え込んでいた。
元夫が私を雇うと言った。
給料は手取りで月70万
他の社員の手前、会社で採用する訳にはいかないから家政婦として雇うと言われた。
朝ご飯と晩ご飯、そしてお昼のお弁当、掃除洗濯、熱帯魚の世話まで
家の中のことを全てやれと言われた。
私は夫に相談してその提案を受諾した。
しかし話はそんなに甘くはなかった。
お弁当は朝晩の残り物で作ると凄く怒られた。
70万の給料を貰ってる自覚がないと言われた。
元夫が夜8時過ぎに帰宅して晩御飯を食べてそれを洗ってから元夫の車で帰宅するという流れ。
必然的に夫を世話する時間や末っ子の世話をする時間が殆どなくなった。
帰りは自分の足で帰るからと拒んだが、俺の送迎も含めて仕事だと考えろと言われた。
正直そのとき彼の意図をよく理解していなかった。
夫は元夫との男女の関係を疑うようになった。
口には出さないけど、なんとなくそうなんだろうなという素振りを見せるようになった。
だから私はハッキリ仮に男女の関係を求められるような事があれば、
この仕事は辞めるからと言って彼を安心させた。
彼はしばらく微熱を繰り返していたが、その後小康状態に落ち着いた。
あるとき、元夫の友人に海外出張するので家具一式を預かって欲しいと頼まれ、
空き部屋に運び込まれたことがあった。
手伝った後、大汗を拭っていたらシャワー浴びてきたらと言われた。
ビクッとした。
それを見て彼は嘲笑した。
俺は君の旦那と違って弱ってる男から女奪い取るような卑怯なことはしないよと言った。
私はうな垂れた。
毎日朝の7時から夜の10時まで働いた。
必然的に家のことは義母と上の子たちに任せっきりになった。
あるとき突然義母から私の携帯に連絡が入った。
夫がリビングで首をつ.っていると言って泣き喚いていた。
慌てて帰ると夫は既に亡くなっていた。
遺書を残してあった。
これ以上生きていても足手まといになるだけだから先に逝くことを許してほしい
保険金が入れば少しでも足しになるだろう
というような事が書いてあった
そして最後に元夫に向けてこう書き加えてあった
君の心の痛みはよく分かった
僕がこうする事で君の気持ちを少しは晴れるだろう
責任は全て僕にある
妻や子供たちを責めないでやってほしい
どうか僕のタヒに免じて家族のことを助けてやってほしい
そういう趣旨の事が書うてあった。
私は駆けつけた元夫にそれを見せた。
「今日付けで君を解雇する」
彼はそう静かにそう言った。
ギョッとして私は元夫の顔を見上げた。
夫は能面のように物言わぬ冷たい眼差しで私を見据えていた。
君がした事のあがないは君自身でやるべきだ
弱った俺を切り捨て彼と一緒に歩む決断をした以上、俺に君を守る義理はない
もう君に俺の子を扶養する生活力はないだろうから二人は俺が連れていくよ
名前も俺の姓に変えさせる
夜の仕事でも何でもして、残った家族を養いなさい
あとのことは弁護士とのやり取りになるだろうから、そっちを通して連絡してくれ
そう言って彼は去って行った。
コメント
創作ですか?
給料設定に、現実味が無い。
養育費にも、現実味が無い。
共働きで、夫30万 妻30万 で子供4人郊外に自宅を購入する。
離婚時の慰謝料を 即金で払っているのも不自然。
いくつかのまとめと全く同じ文体なんだよね
作者一緒なんでしょう
もうちょっと別人にならないと
まぁ整合性とか、金銭感覚が変な部分があるけど良い作家さん。
元旦那の金をあてにするかよとか格好をつけてほざいた割に結局はあてにしてるじゃん
クソダサいカスだから不倫なんかするんよ
ゴミはゴミ箱に入ってろ
イイハナシダナー(汚嫁と間男の末路が
もうちょっと数字に現実性を持たせれば良かったんだけどね
あと、続編希望w
彼は去っていった。
完
みたいな終わり方なのはどうなのよ?