彼の家について、すぐに帰れるようコートも脱がずに自分の荷物を片付けながら彼の言い訳を右から左へ流していると、
怒涛のピンポンが鳴る。彼はなかなか出ないので、私がドアを開けると、
そこには制服を着た女の子が立っていて、ニコッと笑った後に私を突き飛ばして中に侵入。
彼「ちょ、浮気子!!なんだよお前呼んでねーよ!!!」
浮気子「だって、この場に浮気子がいないと彼くん本当の事言えないジャン!」
この子が浮気子ちゃんか。慌てる彼を尻目に私は何故か冷静だった。
私「始めまして。(私の本名)です。」
浮気子「○○浮気子、15歳、高校1年生でーすw」
聞いてねえよ。つーか、ロリコンもOKなのか…。益々自分の見る目が無かったと実感する。
浮気子「ちゃんと別れるって決めてくれた?もーほんと私さんしつこいですよー!」と
プンスカしている浮気子を彼は「お前一回やったぐらいで彼女面すんな!!」と一喝。
あ、やったって自分で認めてやんの。バカスww
浮気子「なにそれ!浮気子の事好きだって言ったじゃん!!」
彼「うるせーよ!お前なんて私の整理期間要因なんだよ!!」
浮気子「…ひど…ちょっと許せないんだけど!!」
キレて私の荷物を蹴飛ばす浮気子。ピンポイントで私に怒りをぶつけてくる。
彼も役割分担してたのかよ…。つーか馬.鹿正直すぎだし…。
私「浮気子ちゃん、これでもまだ彼の事が好き?付き合いたい?」
浮気子「あんたもう別れたんでしょ?!関係ないんだから帰れば?!」
すっかり部外者らしい私。
私「じゃあ関係ないから帰るわ。こんな男欲しいならくれてやるわよ。私全然いらないから!
私のおさがりでごめんなさいねw」と皮肉を込めて浮気子を見下げて荷物をまとめる。
浮気子「何?負け惜しみかよ?w」
私「違う。哀れみよw私が捨てた男にすがりつく、浮気子ちゃんがかわいそうだなって思って。」
彼「なんで別れるんだよ!!俺こいつと付き合う気とかねーよ!!そんなこというなよ!」
そこで存在を忘れてた彼がやっと発言。
私「あ、そうだ忘れてた。コレ…」と彼に渡そうとした紙の束を浮気子が強引に奪い取り、
浮気子「なにコレ?!ふざけんな!」と言ってビリビリ破く。
私「あらら。それ、彼の明日の3限のレポート。彼遊んで休んでたから私がやったけど、
もったいないから持ってきたのに。授業聞いてないけど明日の昼までに書ければいいね。」
彼顔面蒼白w「ちょ…オメ―ふざけんなよ!!」キレて浮気子突き飛ばされる。
私「じゃ、私関係ないらしいし。用終わったから。」と出て行こうとすると、
浮気子が「うぎゃああああ!!」と奇声を上げて掴みかかってきた。
私の後ろから右手は髪の毛、左手はコートのファーを掴み、思いっきり引っ張られた。
泣き喚く浮気子に髪の毛何十本とファーの左肩らへんをむしりとられた。
ちょっと!このコートこないだ買ったばっかり!!ハゲた!私ハゲ!!私も涙目ww
そのまま倒れた私はマウントを取られ、更にむしりとられる私の髪とファーたち。
更に私の右足の上に浮気子の足が乗っていて、膝の関節が悲鳴を上げている。これホントいたい…
彼「やめろ!!おい浮気子!」と浮気子の両腕をガッシリとガードする彼。
浮気子は彼に抱えられて手が出ないため叫びながら足で彼の又間を蹴った。
「おっつ!!!」とうずくまる彼。
解き放たれた浮気子は台所へ駆けつけ包丁を取り出し投げつけてきた。
そのまま包丁はベランダのガラスへ直撃。そしてその後も物を見つけては投げてくる浮気個。
その何個か(たしかお茶碗?)私のおでことかガードしていた手とかに当たった。
そのうち騒ぎに気づいた隣の女の子(大学生ぐらい)が「どうしたんですか?」とドアを叩いた。
投げつけられる物を受けながら、ダッシュで玄関へ向かう。
血が出ていた私を見て「えっ!!???」とお隣さん。だよね、ビックリするよね。
浮気子「待てよ!おい!!」と浮気子が追いかけてきた。
ケチャップを投げつけられたけど、お隣さんには迷惑かけられないのでドアを急いで閉める。
浮気子に腕を掴まれたけど、必タヒで蹴ってとにかく自分のカバンだけはダッシュで取り戻し、
倒れた浮気子を踏みつけて彼の部屋を出る。化粧品とか日常品は諦めた。さらば。
お隣さんが部屋の前で待機してくれてて、「こっちに!」と自分の部屋へ急いで入れてくれた。
浮気子は追いかけてきたらしく「オイ!こら出て来いよ!!」とドアを叩く。
バカめ、そっちは反対側のお隣さんだ。
>>952
> バカめ、そっちは反対側のお隣さんだ。
クソワロタw
お隣さんの部屋で女子二人ささやき声で会話。
私「すいません、ご迷惑かけて…」
お隣さん「いえ、なんかすごい音したもので…どうします、K察呼びます?」
私「ごめんなさい、どうしたら…」パニックすぎてどうしたらいいかわからない。
お隣さん「とりあえず、血。」とタオルを持ってきてくれて拭いてくれた。
優しい。こんなわけわからない女にすごく優しい。ここで本日初めて涙が出てきた。
そのままおでこの血を拭きながら、涙も拭ってくれた。更に涙が止まらない。惚れるかと思った。
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