私が小学生の頃の修羅場。
私の住む地域は田舎で近所同士が仲が良い場所だった。
私の家から50メートル程離れているところに、
80歳くらいのおばあちゃんが住んでいた。
おばあちゃんは人柄が良く、大人からも子供からも大人気で、
一人暮らしだが色んな人がおばあちゃんに会いに来ていたので
いつも賑やかだった。
おばあちゃんの家の敷地には、大きな柿の木がある。
びっくりするほど大量に実る上にめちゃくちゃ甘い。
おばあちゃんは、干し柿などにしていたが、
それでも余るため、遊びに来た人たちに分け与えていた。
私と兄もおばあちゃんの家に良く遊びに行っていて、
柿を食べながら昔ながらの遊びを教えてもらったりしていた。
私の両親や他の子の両親も
「おばあちゃん、長生きしてくれよ、いつもありがとな」と、
畑で取れた野菜や手作りの惣菜をプレゼントし、
たまにおばあちゃんを交えて食事会をしたりしていた。
本当にほんわかした近所付き合いだったと思う。
助け合うのは当たり前だったし、他所の子でも自分の子のように良くしてくれた。
ある日、私と兄が20時頃に花火をしようと外に出たときの事だった。
おばあちゃんも呼ぼう!と兄とおばあちゃんの家に向かっているときに
不審者を見つけた。
正体は普段から近所中に大迷惑をかけているA子(40歳くらい)で、
柿の木に火をつけていた。
兄は大声を上げながらA子を威嚇兄は私に誰でも良いから大人を呼んでこいと言い、
私はすぐ近くの家に泣きながら助けを呼んだ。
数人の大人+両親+私で駆けつけたときには柿の木の根元がボーボー燃えていた。
兄は足や顔に複数の傷ができており、泣きながら小川から手掬いで水をかけていた。
この時点でA子は姿を消している。
両親は私と一緒に救急車を呼んで兄を病院に、他の大人たちは火消し。
おばあちゃんは騒動に気付かず、起こしてもらって避難したらしい。
柿の木は3分の1程が焼け、翌年からは柿は実らなくなった。
おばあちゃんはがっくり項垂れてしくしく泣いていた。
近所中がおばあちゃんを励ましたが、おばあちゃんはその年になくなった。
みんな泣いてたよ。私も泣きまくった。
犯人のA子はずっと容疑を否認していたという。
所詮子供の証言と言い逃れ。
A子は日常的に猫の糞を撒き散らしたり、
暴.言.や癇癪が酷かったので近所の輪に入れなかった。
それが気に入らなくて、仲良しこよしの原因の柿の木を燃やしてやる!
と思ったらしい。(母から聞いた)
おばあちゃんがなくなったのがA子の放火と結びつくわけではないが、
A子がおばあちゃんをコ.ロ.したと、みんなが口々に言っている。
>>423
A子は捕まらなかったのか。
もっと昔だったら、村人が制裁してやるところだな。
柿の木は完全に枯れちゃたのかな…
枯れていない生の立木を燃やす、しかも枝ではなく根元から燃やすなんて、
ちょっとやそっとじゃできるもんじゃないわな
相当念入りな火付けだわ
>>423
珍しい柿の木だね。
甘くて美味しい柿の実は、干し柿に適さない。甘いのは干してる間に腐る。
美味しい干し柿になるのは渋柿なんだ。
あと、柿の木の生命力は半端ない。半分焼けても翌年芽吹くよ。
柿農家より。
>>432
自分もそれ思ったけど「干し柿にしてめちゃくちゃ甘い」ってことかな?とか思ってた。
子供の頃の話らしいから、甘い柿と別な渋柿から作った干し柿を
同じ木の実と思い込んでいたのかもよ?
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