新居(マンション)に移動し、嫁の服を脱がし、足環をし、
新しい服を着せ、布団に寝かせてあげました。
布団は一組しかなかったことに気が付き、寒かったのを覚えております。
翌日、嫁が起きました。見たことの無い空間にきょとんとしておりました。
その顔を見た時、やはりまだ私は嫁の事が好きなのだと思いました。
告白した時、プレゼントを渡した時、プロポーズした時、
サプライズで色々とした時、同じようにきょとんとしておりました。あの時と変わってはいなかったのです。
そして、私はその大好きな嫁に告げました。
ここで生活をするんだよ、と。
必要な生活物資は週に一回、私が運んでくる。他に必要な物は翌週に届ける。
不便な生活だが反省期間はここで一人で生活してくれ、と。
嫁は泣き叫びましたが、私は心を鬼にして、部屋を出ました。
ドアを閉めると防音が利いているのか、あれだけ喚いていた嫁の声が聞こえなくなりました。
寂しく思いましたが、一人、家へと帰宅の途に就きました。
一週間後の金曜の夜、そろそろ雪も降り始めようという時期でしたが、
近くのスーパーにて食料品と必要な物資を買い込み、
再びマンションを訪れました。
ドアを開けた瞬間、嫁が飛びかかって参りました。
どうやら一週間、電話もテレビもラジオも書籍も、カレンダーも筆記用具も何もない部屋でただいるだけが辛かったようです。
足環もあり、生活は出来るが不便で仕方ないようでした。
私が部屋を確認すると、ワイヤーを引っ張った形跡と窓を割ろうとした形跡がありました。
どちらも問題は無さそうなので、そのまま放置と結論付けましたが。
荷物を置き、必要な物は無いかと聞きましたが、出せ・帰らせろと叫ぶだけでしたので
私はそのまま部屋を出ました。
その日は漫画喫茶に泊まり、翌土曜日、再度顔を出しました。
また同じでしたのでまた来週来るとだけ告げ、ゴミを持って帰宅いたしました。
ここから4カ月はほぼ同じことの繰り返しですので、割愛いたします。
嫁が新居でひとり暮らしをし始め、5カ月が経過しようとしたころからでした。
嫁がドアを開けても飛びかかってこなくなりました。
私が行ってもただ見ているだけでした。
話しかけても返答が無く、反省をしているのだと判断し、
ご褒美に本を一冊、置いてきました。
壁に線が刻まれておりましたが、日数でも数えていたのでしょう。
嫁がトイレに行った時に適当に増やしておきました。
窓のフィルムも追加で貼っておきました。
布団が干せないので、次に来るときは新しい布団を持ってきてあげようとも思いました。
それから3~4週間過ぎたころ、また線が増えておりましたので、
私も増やしてあげました。先が増えていることに気が付いているのかいないのか良く判りませんし、
何をカウントしているのかも聞きませんでしたけど。
ただ、この辺りから嫁があまりご飯を食べなくなってきてはいました。
倒れてはしょうがないので、好物のマグロなどを多めに冷蔵庫に入れておきました。
嫁がひとり暮らしをして10カ月が過ぎ、夏を迎えました。
やせ細って食品の裏の成分などをブツブツと読み上げるだけとなっておりました。
ただ、最低限の食事は取っているようで、
私はもう少し反省させて終わりにするかなとも考え始めたころでした。
ご褒美に携帯電話を一台、置いていきました。
翌週は久しぶりにとびかかられました。
あれだけ痩せているのに、どこにそんな力が有るのかとも思うほどでした。
多分、怒りの源ですが、携帯かと思います。
私が昔使っていたガラケーなのですが、暗証番号も変えてありましたし、
通話は料金を払ってないので何も出来ません。
アプリも何もかも削除してありましたので、ただの電源が入るだけの機械です。
その携帯は見事に折られておりました。
また、髪の毛が散乱し、嫁の頭は無残な形となっておりました。
多分、暗証番号を一から順に入力していったのでしょう。
ご丁寧に充電器も置いて行ったのですが、何故私がそうしたのかまでは思考できなかったようです。
で、暗証番号を解き、いざ通話をと思ったら、通話できない事に初めて気が付いたのでしょう。
それが怒りの原動となったと推測いたしております。
その二週間後でしたが、ついに嫁が食事をとらなくなりました。
今までは一日に一回は取っていたのですが、二日か三日に一回となって参りました。
私もそろそろかなと思い、渡りを付けておりました病院へ妻を連れて行きました。
久しぶりの外出でしたが嫁は何の反応も無く、ただ車に揺られているだけでした。
病院に付き、先生に話を致しましたところ、直ぐに処置入院となりました。
まずは三か月との話となりました。
病院は自宅からも近くなりましたので、私の負担も軽減されました。
三か月後、病院から病状の説明を受けましたが、
未だ自発的に食事をとらず、点滴で過ごしていること。
会話が一切なく、思考もしているのかどうかすら判らない。
動かずにただいるだけ、と。
やっと私の処罰が実った事を、この時点で確信できました。
私は泣きながら、このまま処置入院をお願いし、
嫁が壊れた悲惨な旦那を演じました。
先生には慰められましたが、私の顔を見られるのが嫌でずっと俯いておりました事、
まだ鮮明に覚えております。
コメント
そんなものを俺らの税金で飼わないでくれよなあ
当て逃げくらいならともかく、タヒ亡ひき逃げの検挙率は昔はほぼ100%で最近落ちたとはいえ95%を超えてるんだけどねぇ
余りにも 現実離れし 過ぎ だろう。
間男の事故に しても 例え バイクで 当て逃げしても 壁と電柱の間に 挟まるとか、あり得ない。
また 過去に、何ヵ月も監禁された 事例はあるが 回りに知られず 何ヵ月も嫁を監禁するとか、まともじゃない。
内容的には 面白い発想だが、実際 ただの妄想としてか 思えない。
80㌔のバイクから蹴り、、、、
足もげるべ
時速80キロで飛んでくる人間を片足で受け止めたに近いエネルギー
相撲取りでも吹っ飛ぶわ
面白いつもりでこんなの書いてるんだろうか?