スポンサーリンク

「お前に悪いと思ったが、実は加奈とは一ヶ月ほど前から関係があるんだ。」

サレ男
この記事は約4分で読めます。
730 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:40:13 ID:hPxL9nHZ

一ヶ月前から関係って・・・。俺は加奈とはその間にも何度か会った。
しかしそんなの俺は全く気付かなかった。
しかも一昨日、俺は加奈とデートしたばかりだ。
もうその時には中井に抱かれた後だったのか。
そして中井と付き合う決心をした後だったとは。
全く気付かなかった。いや、思い返しても加奈におかしなそぶりはなかった。

733 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:42:57 ID:hPxL9nHZ

一ヶ月前、中井がお盆に実家の九州に帰省する前日に、
加奈を誘って二人でこの飲み屋に来たらしい。
何故かその時、俺は呼ばれていない。
いつからか二人はお互い口に出さないものの、
密かにひかれ合っていたようだ。
二人には下地が出来上がっていたのだろう。
そしてその日の飲みで二人は、その気持ちを口に出してお互い確認し合い、
結局その後、中井の部屋で朝まで何度も愛し合ったそうな。

734 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:44:48 ID:hPxL9nHZ

中井はその朝、九州に帰省した。加奈は空港まで見送りに行ったとさ。
中井が九州に行って数日後、何と加奈が中井を追って彼の住んでる町まで来たらしい。
中井の帰省なんてたかだか2週間程度だろうに、大袈裟な事だ。
しかし中井は嬉しかったのだろう。
中井は連日、加奈をいろいろと案内し、地元の友達に彼女を紹介てまわった。
加奈は最初は自分で予約したホテルに宿泊していたのだが、
最後は中井の実家に泊めてもらったらしい。
つまり中井は親にも恋人として紹介したと言う事だろうか。
そして二人でこっちに戻ってきた。
それから何週間か過ぎ、今日に至る、と。

735 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:48:43 ID:hPxL9nHZ

飲み屋でここまで詳しく中井が俺に話してくれたワケでない。
俺が後でいろんなところから聞いた話を、まとめてみた。

ちなみにその加奈の九州行きは、
俺はしばらく祖父母の田舎に行くと聞かされていたんだが・・・。

何にせよ、知らぬは俺ばかり、
もはや二人にとっての障害は俺だけになっていたようだ。

737 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:50:07 ID:hPxL9nHZ

話を中井と俺の飲み屋に戻す。

中井と加奈はもう心は定まっていたんだろうけど、
俺にしてみれば突然の事で心の準備も出来てない。混乱した。
中井は凍っている俺の横でしきりに、
自分がいかに加奈が好きかとか、俺に対する罪悪感がどうとか、
もっと早く言うべきだったが言い出せなかった、などなど、
何かごちゃごちゃ言っていた。
俺は、「うるさい」とか「ふざけるな」とか、
そんな答えしか返せなかった。

738 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:51:28 ID:hPxL9nHZ

「分かった。加奈も呼ぼう。三人で話し合おう。」
と、中井。今までは「加奈ちゃん」って呼んでたのに、
気付けば「加奈」って呼び捨てだ。
しかし一体何を話し合うと言うのだろうか。
三人で話し合いと言うより、
お前らが決めた事を俺に認めさせたいってだけだろう。

中井は飲み屋から部屋で待機している加奈に電話した。
そして近くの公園で三人で会う事となった。
飲み屋から公園まで数分、俺も中井もずっと無言だった。
俺の中ではいろんな感情が渦巻いていたよ。
中井に抱かれる加奈を想像してへこんだ。
二人して俺を欺きやがって。
こんな事なら加奈が中井を嫌ったままにしておけばよかった。

739 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:52:37 ID:hPxL9nHZ

公園に着いた。加奈はすでに来ていた。
知ってしまうと不思議なもので、一昨日会った加奈とは別人に見えた。
加奈は泣いていた。そしてずっと俺に謝っていた。
「ゴメンね・・・あなたの事、嫌いになったワケじゃないの・・・でも・・・」
中井は加奈の横で沈痛な顔をして黙っていた。
怒りやら、悲しみやら、惨めさやらで、ホント狂いそうな気分だった。

嫌われて捨てられた方がどれだけましか。
加奈は俺も中井も好きで、それでも中井を選んだって事か。
中井より俺が劣っている事は自覚しているが、残酷な選択だ。
俺と別れて中井と付き合うなら、嫌だけど、仕方ない。
でも俺と付き合いながら中井ともセクロスして、
その後で俺と別れるなんてフェアじゃないだろ、そんなの。

スポンサーリンク
742 :721 ◆jn2BvvΛVOk : 04/09/28 01:53:52 ID:hPxL9nHZ

加奈はそれ以上は何も言わず、ただただ泣いて謝るばかり。中井無言。
10分くらいずっとそんな調子だった。
さすがに俺も業を煮やし、「分かったから、もう行けよ。」
結局、そう言わざるをえなかった。「話し合い」は終わりだ。

中井は俺にもう終電ないのを気遣ってきたが、
放っておいてくれと二人を追い払った。
「スマン。・・・じゃあ、行くわ。」
と言って加奈と一緒に行ってしまった。
俺は二人が公園を出て行く後ろ姿を見ていたら、
心が冷めていくのを感じた。

しばらく公園で一人ぼんやりした後、歩いて帰りました。
家は遠いので途中で歩きは断念して、適当な駅のベンチで始発を待ちました。

サレ男
スポンサーリンク
Rakuten
Amazon
2ch浮気速報をフォローする
おすすめ記事

コメント

  1. 名無し@2ch浮気速報 より:

    最低限、二人がサークル辞めるのを条件にするとかそれぐらいやれよ
    ヘタレが

  2. 名無し@2ch浮気速報 より:

    俺も大学時代に似たような経験をした。
    さらにタチが悪く、元カノと友人は、
    サークルから、俺を追放しようと画策
    していたらしい。
     これに気づいたサークルリーダーが、
    手を回して阻止。俺にも状況を説明して
    絶対に辞めるな!と勧めてきた。結局、
    俺は元カノと友人を無視して在籍した。

タイトルとURLをコピーしました