403: 恋人は名無しさん 2010/01/05(火) 22:58:44 ID:ELUKQy5X0
10年ぐらい前の修羅場。
私子…私。当時学生。
友子…友達。同級生。
犬男…友達の彼氏。年齢は同じで社会人。
猿子…犬男の浮気相手。
ある日、友子から呼び出された。
事情は会って話したいから、すぐに来て欲しい、とのことだったので
すぐに家に行った。話を聞けば犬男がどうも浮気をしているようだ、と。
事の発端は、友子が犬男の車のダッシュボードで見つけた
一枚の手紙。猿子から犬男に宛てたものだった。
友子はその手紙をこっそり拝借したらしく、私子に見せてくれた。
私子「なにこれひどい」
友子「ひどいよね」
私子「……ひどいwwwwww」
友子「ひどいよねwwwwww」
何がひどいかって、すごく頭の悪そうな筆跡や
犬男に対する愛のポエムもさることながら、宛名だった。
犬男はここで記されているように、犬っぽい。
しかも小型犬の可愛い感じの犬。
Dear パピ(パピヨンの略。ここでは仮に)
みたいな感じで書かれてた。しかもパピの【゜】←これがハート。
怒りとか悲しみとかの前に二人で爆笑してしまった。
ひとまず笑い飛ばしたあと、どうしてくれよう、という話に。
友子「パピ(犬男)に電話するわ」
私子「wwパピwwww余裕っすね、友子さん!www」
ここまで余裕の友子だったんだけど、犬男への電話が
修羅場への幕開けとなろうとは。
私子は友子が電話するというので一旦コンビニへ出かけた。
15分ぐらい物色したあと、友子宅に戻ると、
もう電話が終わっていて、友子の顔が真っ青だった。
私子「うわ!どうしたの、顔真っ青だよ?てか電話終わるの早くない?」
友子「……犬男の浮気相手…妊娠してるって…」
私子「はぁ?!」
友子「今電話で言われた。10万貸してくれ、って言われた」
私子「じゅーまん?!」
友子「なんか…降ろすからお金くれって相手から言われたみたいで…」
言い終わらないうちに友子が過呼吸みたいな状態に。
マジびっくりした。買ってきたお菓子とか全部ぶちまけてコンビニの袋を口にあてて
一生懸命背中擦ってるうちに、怒りゲージがMAXに。
友子のケータイ使って、犬男に電話。
犬男は私子のことがやや苦手(私子は口が悪いから、という理由)
友子だと思って電話に出た犬男がタジタジモードで応戦するも
私子に対する苦手意識からか、あっさり猿子情報をゲロった。
一ヶ月前の合コンで知り合った女らしく、友子の存在を隠すことなく(!)
二又をかけていたらしい。
彼女がいるくせに合コンに行くのも犬男もアレだけど
彼女がいると知って、付き合う猿子も意味がワカラン。
おまけに知り合って一ヶ月そこらの女が、
そんな簡単に妊娠発覚するんかと。アホかと。
あらん限りの言葉で犬男を罵倒し、紆余曲折を経て
犬男を使って猿子を呼び出すことに成功した。
だまし討ちは嫌だったので、犬男からきちんと状況を説明させ
「○時に●●に来い」ということを伝えさせた。
待ち合わせ場所に私子の車で向かった。
ちょっと前まで「パピwww」とかって笑い飛ばしてた友子が
助手席で泣いているのが可哀相だった。
最初のテンションは多分強がりだったんだろうと思う。
待ち合わせ場所につくと、猿子らしき女がいた。そしてその友達も。
猿子はプリン頭で上下ジャージ、キ○ィちゃんの健康サンダルを履いていた。
なんとなくアダモちゃんぽいな、猿子…。
友子はその風貌を見て悲しみが怒りに変わっていたようで
「何アレ超下品なんだけど…」を連呼していたのでちょっとウケた。
猿子が開口一番とんでもないことを口にした。
「アンタがパピの彼女ぉー?」
パピwwwwwwwwwwwww
私子「ねえ友子。犬男は何でこんな
頭の弱そうな女と浮気したんだろうね」
友子「…もうやだ。パピとかないわ、マジで」
猿子「ちょっとアンタたち!あwせdrftgyふじこ」
私子「顔もないわ。アダモちゃんに激似だし」
猿子「アダモとか知らねーよ!あwせdrftgyふじこ」
友子「うん、ないわ。その服装もないわ」
私子「秋口にサンダルはないわ」
二人で猿子を直視したまま延々と猿子の外見の悪口を述べた。
我慢できなくなった猿子が友子の脚を蹴ったのを皮切りに
キャットファイトが始まった。猿子軍対友子軍。
髪を掴まれるわ、顔を引っかかれるわで散々だった。
後日談だけど家に帰ると脚が痣だらけになってた。
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