修羅場投下。
私子…大学生 同じ科、サークルの彼男と付き合っている
彼男…同じく大学生 私子の彼氏
A子…同じく大学生 彼男の幼馴染
B男…社会人1年目 私子の幼馴染 A子とは顔見知り
元子…彼男の元カノ
?男…元子の連れ 詳しくは不明
私子と彼男は付き合って3ヶ月が経つ。丁度その頃同棲を始めたころで、交際は順調だった。
私達は元々ドライというか、束縛し合わない、お互いを干渉しない、そんな付き合いをしていたため、
二人共にいる異性の幼馴染(私子でいえばB男、彼男でいえばA子。凄く仲が良い)も特には気にしていなかった。
そんなある日のこと。私子と彼男が所属しているサークルに、季節外れの新入部員がやってきた。
それが彼男の幼馴染、A子。彼男から話はよく聞いていたが、実際顔を合わすのは初めてだった。
A子はとても明るくて、いつも周りに人が集まってくるような子。
サークルにもすぐに馴染んだし、おまけに顔も良かったもんだから皆の人気者になった。
私子とも共通の知り合い、B男(何度も言うように私子の幼馴染)がいたということで
話も弾み、姉妹のように仲良くなった。彼男も交えて3人で遊ぶことも。
そして夏休み。久々にB男と会うことに。
B男はお世辞にも頭が良くなかったの進学できず、高卒で働いている。
また、稼ぎも新米なため悪いので、バイトを複数掛け持ちしていた。
そこでA子と出会ったのだとか。
久々の再会に心躍らせる私子だったが、そこで激しくショックを受けることとなる。
688: 恋人は名無しさん 2009/10/14(水) 10:59:34 ID:CKbI6UHF0
なんと、A子がバイトを上がるといつも迎えに来ている車があるとB男は言うのだ。
私子は、A子が彼氏どころか好きな人がいることすら知らなかったものだからびっくり。
話を詳しく聞くと、それが私子の彼氏、彼男じゃないかと。
直接彼男とは会ったことはないが、私子の話や写メを見る限り完全に同一人物。完全にクロ。
私子は呆然。もちろんA子は彼男と私子が付き合っているのは百も承知、知っている。それどころか応援するとまで言っていた。
いくら二人が仲良いからって、それはどうなんだろうか。
彼男は免許取ったばかりで、一番最初に私子を助手席に乗せるなんてほざいてたくせに…。
自分では結構冷めてると思ってたけど、嫉妬深いのかもしれない。
まぁそのときは深く捉えていなかった。
すると、B男は話を続けた。
B「それと、ちょっと面倒くさいことがあって…」
私「何!?ここまで話したんだからもう全部言っちゃってよ!」
B「それがさ、そのバイト仲間に元子さんって人がいて」
私「うんうん」
B「元子さんは凄い男好きっていう噂があって。
バイト先の男は全員喰っちゃってるような人で。
その人がさ、そのA子を迎えに来てる男を気に入っちゃって」
私「…え?彼男?」
B「うん。それで何が何でも落そうって意気込んでるっぽい」
私「マジで…」
その夜のこと。
彼男からメールが入った。たわいもない用事だったけど、私子は軽くこう返してみた。
「いつもA子のことバイトまで迎えに行ってるって本当?
それはちょっと嫌だな…あんまり他の女の子に助手席乗ってほしくないかも」
するとすぐさま返信が。
「今A子と一緒にいる。
それは確かに無神経だったかも。これからはもうやめる。
A子から謝りたいって言うから、電話してもいい?」
夜に何で二人でいるわけ?バイトあがりなの?もやもやしてきた。
すると電話が。
A「やっほぉー。私子?」
私「…うん。」
A「ごめんねぇ彼男から話聞いたよ!そんな私子を傷つけるつもりなかったんだよ!ごめんねぇw」(含み笑い)
私「いいよ…別に(何?なんか嫌な感じ。馬.鹿にしてんのか?)」
A「あっじゃあまたね!あっ最後に言いたいことある!」
私「…何」
A「そんなウザいと彼男に捨てられるよww助手席くらいどってことなくなーいww
ってかさっきまで助手席どころか彼男の上に私乗ってましたからwwwじゃーねww」
私「はっ!?ちょっと待っ…」
プー…プー…
電話はそこで途切れた。
えっ…
直球ですwwいかんせん回りくどいのは下手で。
その次の日。彼男からドライブに行こうと連絡がきた。
あんまり乗り気じゃなかったけど、承諾。もちろん助手席に乗り込んだ。
彼「本当にごめんな!私子に嫌な思いさせてるなんて気付かなくって…。
いっくら仲良くたって助手席に乗せるのは良くなかったかな。
無神経でごめん。俺分かんなくって」
私「いいよ。私も悪かったし。…それより昨日の夜何してた?」
彼「えっ?普通にA子迎えに行って、普通に帰ってったけど。
電話のとき車のエンジン音とか聞こえたろ」
確かに…うるさい程聞こえてた。気付かなかった。彼男が嘘をついてるように見えない…。
そこで紙発見。
私「これ何?」
彼「A子のバイト予定表。もういらないし、私子が持っていっていいよ」
私「ありがとう」(昨日はA子遅番だったんだ…電話の時間帯のときは丁度帰り道くらいだろうし。その前に彼男やるのは難しくない?)
どうやら彼男は嘘をついてないみたいだった。分からないが、多分そう。
そこで、助手席の脇についてるポケットに何か見つける。
そこにはA子お気に入りのイヤリングと、メモ?
「私子へ 今まで黙ってたけど、私ずっと彼男のこと好きだったの
絶対に奪い取ってやるから、覚悟しててねv
A子」
メモにはこう書かれていた。A子からの宣戦布告…!?
コメント
B男ナイス立ち回りだったな
A男の緩さもあったろうが「近場で三股して一気に発覚して修羅場になる」という現場にほぼ必ずいて、情報をしっかり掴んでいた
この話の中で、一番恐ろしい存在はB男だろう
最愛の彼女を手に入れると同時に大嫌いな人間を自分の交友関係から省く事に成功した
A男と報告者が付き合ってた時はただの友人か体のいい相談相手にしか思われていなかったろうに、報告者にも気付かせずそこから全て逆転してみせた
流石、としか言えんわ