待ち合わせ場所には俺男が先に着いた。友子もわざわざ来てくれた。
友子「浮男はもう少ししたら来るみたいです。」
俺男「ありがとう。友子ちゃんには迷惑かけてごめんね。」
そして二人で浮男を待って約5分後、俺男の後頭部に衝撃が走った。
浮男だった。浮男はいきなり俺男のタヒ角からなぐってきた。
(浮男はそのときはまだ全ての事情を知らなかった)
浮男「なに人の女に手出しとるんや!」
と叫びながら俺男をなぐり続けた。
しかし俺男はなぐり返せなかった。というのは、
俺男は浮男より3つ年上ということもあったし、
そしてなによりここで俺男が手を出したてK察沙汰になれば翌年の4月から入社予定の
会社の内定が取り消しになる可能性があったので。
とりあえず浮男がなぐり終えるまで我慢して、話し合おうと思った。
俺男はなぐられている最中に何度も「話し合おう」と浮男に言ったが、
それでも浮男は止まらなかった。
そして俺男は10分以上(正確には覚えてないが)なぐられ続けた後、意識を失った。
…生きてるよな?
目が覚めた時、そこは救急車の中だった。
着ていたグレーのセーターは赤くなっていた。
目と後頭部には激痛が走っていた。
病院につき、まぶたと頭を縫ってもらった。
医者からは骨と脳波には異常はないという事だった。
診察室からでるとそこには警官の方が3人俺男のことを待っていた。
「大丈夫ですか?とりあえず事情は署で話しましょう。」と言われ
K察署に行き、事情を全て話した。
浮男は傷害罪で緊急逮捕されたということだった。
幸い野次馬や友子の証言から俺男が一切手を出して
いないということは認めてもらえた。浮男本人も認めているという。
取調べが終わった後警官から刑事告訴するかどうか質問された。
俺男も気持ちとしては、こんなことされたのは許せないけど、
裁判なんか起こしたら内定取り消しになるんじゃないかという不安と、
浮男自身も彼子に騙されていた気持ちも考慮すると、とてもそんな気持ちにはなれなかった。
結局告訴はせずあとは検察に任せ、示談で済ませるということになった。
良かった生きてて
こええなあ
はい、生きてます笑今は元気に働いてます。
あと少しです長文になって申し訳ないです。続けます。
浮男は拘留所に入れられ俺男は浮男とちゃんと話がしたかったが、
当事者同士は刑が確定するまで面会謝絶ということだった。
次の日浮男の母親から謝罪させてほしいと連絡が入り、近くの料亭で会う約束をし
時間になり行くと、個室に通され、入るとそこには浮男の母親と父親がおり、
俺男は人生で初めて人に土下座された。
1時間ほど話した後、示談することで話がまとまった。
また、彼子の親からも連絡があり会うことになった
(彼子を含め彼子の両親もK察からすべて事情は聞いていた)。
待ち合わせ場所には彼子の両親と彼子も来ていた。
彼子はずっと放心状態だった。
両親は謝罪と見舞金を頂き、最期に彼子とは縁を切る。
今まで彼子と付き合ってくれてありがとうということを両親に言われ、話は終わった。
彼子は帰り際に「本当にごめんなさい。」と泣きながら言って別れた。
俺男は家に帰る時、涙が止まらなかった。
こんなこと彼子にされても、2年間付き合ってきて、
楽しかった思い出がたくさん思い出してきて…でも一方では
彼子に対する憎しみもあって、一時は本当に精神的に参ってた。
それから15日後、浮男は略式起訴となり、釈放された。
俺男と浮男は2人で会うことにした。
会って、浮男からの謝罪と示談の話をしているうちに浮男へのイメージが180度変わった。
本当に好青年だった。
前記の浮男の両親と料亭で話したときも、
浮男の性格についても聞いたのだが、今までこんなことを起こしたことは一度もなく、
本当はとても優しい子なんです。という話も聞いていた。
俺男はそんな浮男がなぜあの時、あのような行動に出たのかが不思議でたまらなかった。
そしてそのことを浮男に聞くと俺男は更に度肝を抜かれた。
彼子は事件が起こる前まで、浮男には
俺男が彼子に復縁の話を迫って、彼子が断ると、
俺男が彼子にボウ力を振るってくると浮男に吹き込んでいたみたいだった。
もちろん俺男は今まで彼子に手を出したことなど一度もないのにw
それで浮男は事件当日俺男の姿を見た瞬間、
彼子が俺男にボウ力を受けている姿が頭に浮かび、
許せなくなってなぐってしまったらしい。
なぐっているときのことは浮男自身頭に血が上って、ほとんど
覚えてないらしい。正義感が強い分それが仇となったようだった。
コメント
貧乏神みたいな女だな。
そもそも浮男がいいやつなら殴らないから
ただのクソだろ