続きます、長くてすみません。
生まれて初めて、母と取っ組み合いの喧嘩もしました。
洗いざらい吐かされた私に「どこの男なのか教えなさい!」と詰め寄る母、
でも愚かな自分は頑なに黙秘していました、初めて母にナグられもしました。
一週間ほど家に軟禁状態でしたが、「私はもう大丈夫だから!」と強引に家を飛び出し
また寮に戻りました。大丈夫なわけなかったのですが、精神的にピークでハイになっていたようで。
それと、まだ「自分が騙されてたわけなんてない」「そんな悪い人がいるわけがない」「何かの間違いだ」なんて
まだ、他人のこと、信じようとしてたようです。実の親よりも他人のことを。
戻った私を一番に慰めに来てくれたのはC子でした。
ここから先のことは、出来事の記憶ははっきりしていても順序が曖昧です。
ただ、信じられないくらい明るく振舞おうとしていました。
「もう大丈夫だよ!心配かけてごめんねC子ちゃん」とアピールするかのように、
C子に誘い誘われるがままに、ショッピングやゲーセンに一緒に行ってもらってました、一緒に居てもらいました。
A男ともB子とも音信不通でいました。
だけど偶然とは非常なものです。
C子につれまわしてもらっているうちに、A男とB子のデート現場に遭遇してしまいました。
立ち尽くす私たちに気づくと、二人はそそくさと逃げて行きました。
C子も動揺しているのが分かりましたが、私に「A男ぶんナグってきてあげよっか?」などと言ってくれて、
私は「ううん、いいよいいよ好きにさせておこう」なんて、本位じゃないこと言いましたね。
腹が立つ、悔しい、という気持ちよりも。
自分が、気丈でいなければ、崩れてしまえば全てが終わると必タヒでしかありませんでした。
客観的にあのときの私を見つめ返せば、とうに精神的には壊れていたと思います。
無駄に完ぺき主義だったと言いましょうか、「挫折を知らない」生き方をしようとしていました。
「私が後悔すれば母もC子も悲しませてしまうでしょう?何とかして元に戻さなきゃ。」
“元”とは何なのか、現実を見られなくなった私の顛末です。
B子とも、元の関係を戻したく思っていました。
B子もメールで何度かやり取りをしましたが、細かいことを思い出せません。
ただ、二股の内容を要約すると、A男と私が一緒にいるときに一緒に遊んだりしてるうちに
A男に興味を持ち、横恋慕になってしまうということが分かっていたけれど
抑えきれずに気持ちを伝えてしまったら、A男が快く受け入れてくれた、とのこと。
下賎な言い方をすれば、交際を申し込んだ相手が好きにヤらせてくれない状態で
自分のことが好きと言ってくれる相手が飛び込んで来たら、ラッキー♪としか思われませんものね。
B子は私と違って「今時の女子高生」的な考え方だったのでしょう。
何ていうか、交際経験はなかったそうですが、私とは違いファッションにも浮いた話にも関心のある
「今時の女子高生」ですから、「好きな相手に操を捧げる」ということに、憧れでもあったのかもしれないですね。
はっきりと覚えてないですけど、B子は聞いてもいないのに馴れ初めを教えてくれました。
初めては何処でヤったとか、これまで何回くらいしたとか、彼の会社でもしたことがあるとか。
会社でするとか非常識とか言ってはぐらかした私への、勝ち意識だったんですかね、なんて…。
ここまで勝ち誇ったように見せられながらも
「私はA男さんのこと諦められません、でも(私)さんとも仲良くしてたい」と必タヒそう。
私はニコニコしてました。ブチ切れてしまったほうが楽になれたでしょうに。
普通なら自分を追い詰めるような話題からは逃れたいと思うものなのでしょうか。
私は何がしたかったのか、表向き平然としながら色んな人から、A男とB子の
逢引やら何やらについて情報を聞き出したりしていました。
B子のクラスメイトで共通のゲーセン友達であったD子曰く、
「B子は初体験のことを嬉しそうに報告してきた」
「A男とツーショットのプリクラを見せてきた」
「(私)さんが一人でいるのに、A男さんとB子が別のゲーセンで一緒に遊んでるのを見たことがあった」
「そのときC子さんがA男に対して怒っていた」ということも。
あれ?C子も前からA男とB子の関係を知っていたの?と疑問に思い、聞いてみたところ
結局、事件が発覚する前からこの二股を察してはいたが、
事実を突きつけると私がショックを受けると思い、伏せていたとのこと。
C子は私よりずっと前からA男の知り合いだったので、過去のことを知っているそうですが、
それまでにA男は何度も女性問題を起こしたことがあって
うち一人は私と同じく相当ボロボロになってしまったとのこと。
ここまで親身になってくれた友達も初めてだったので、C子のことは本当に大好きでしたが、
これを聞いてから「どうして分かってたなら教えてくれなかったの?」という気持ちが根付き
次第にC子とも疎遠になっていってしまいました。
順序は時系列でどこに入るか分からないのですが…
最後にA男と話し合いをしたときは、お約束の台詞を言っていました。
「(私)のこともB子のことも好きだから、選べない」みたいに。
すいません、感情的になって来てますちょっと。思い出し泣き真っ最中です。
私は寮にいながらも引きこもりになって行きました。
同輩もずっと慰めてくれていたので、学校も石にかじりつく気持ちで
一年ほどは続けていけましたが、次第に欠席するようになりました。
それでも自分を追い詰めることだけはやめられません。
B子とA男のブログをひそかに読み続けていました。
結局二人はお互いに飽きたのか関係はすぐに終わったようでしたが、
B子はめでたく高校を卒業して短大に入学し、日々楽しいという日記を書いていました。
A男は、私のために周りから白い目で見られるようになったからでしょうか、
真っ黒な壁紙に空白の日記を書いており、反転すると、何百もの「タヒね」という字が出る日記を書いていました。
大学まで来れた、母も喜んでくれた、卒業して就職できれば
そのうちありふれた恋愛でもできるかもしれない、
自分に自信ないけど結婚もできればいいな。
大学は意地でも最後まで遣り通さないと、学費だって借金なのに。
ああ、でも私本当に立ち直れるのかな?
だってもう自分は潔癖じゃないんだから。
嫌われるのが怖かったという理由だけで体を許してしまって、
挙句の果てに用済みになって捨てられて。
もう自分が理想としていた自分には二度と戻せない。
不潔、駄目人間、落ちこぼれ。
部屋に鍵をかけて自傷を繰り返し、自覚する間もなくメンヘラ街道まっしぐらで突き進んでいました。
ここまでどっと精神的に滅入った理由は、裏切り云々よりも
貞操観念の潔癖さが頑固すぎたところにあったと思います。
襲われたわけではないのに…いえむしろ「合意してしまった自分」が汚らわしくて
何を呪っていいのか分からないまま頭をかきむしり続ける日々でした。
一年と少したった冬、私は、志を貫き通すこともできず退学し
茫然自失のうちに、自宅で殆ど寝たきりの日々を過ごすことになっていました。
大学中退でメンヘラか・・・かわいそうに
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