2人で奴が指定した場所に行った。
狭い土間を上がった座敷に奴はいたがもう一人はまだ来てなかった。
あたりはもうすっかり暗くなって風が出てきた。
格子状に桟が入っているがあちこちのガラスが割れて、小さい正方形の紙が張られて修理されている。
そんな部屋の様子を見ていると現れた。
奴はその男を先生と呼んでいた。
写真とネガ、家の謄本が並べて置かれて勝負が始まった。
相手は2人とも強かった。
相手の先生がいくら上がっても勝負には関係がないので
先生は奴が欲しそうな牌を鳴かせ、こちらが大きな手を作っていそうだと察知したらさっとアガった。
1荘は奴のペースで進んだ。
こちらはなすすべがなかった。というより相手の作戦にひっかきまわされていた。
先生がピンズの清一色をしているので警戒して切ると、他の牌で待っている奴がその牌でアガる。
先生がリーチをかけてきてその安牌を切ると、先生の現物で待っていた奴がアガった。
俺は弟と話してその幻惑に引っ掛からないようにすることにした。
ざわざわ
2荘目
奴を警戒して打牌していると先生が俺を狙い撃ちしてきた。
1荘目は奴がアガって俺との点数差をつける。
2荘目は先生が俺からアガって奴と俺の点数差をつける。
ここまでは完敗だった。
しかしそれにしても相手にいい手が入りすぎている。
「たぶん、相手は詰め込みをしている。あまり目立たないように少しだけやっている」と義弟は言った。
3荘目
これまでと奴の様子が違っていた。落ち着きがなくなっていた。
単純な切り間違いと思える牌が何度も切られた。
おかげでこちらはペースを取り戻せた。この戦いで初めて勝てた。
いくら詰め込みをしても肝心の奴が切り間違えたらどうしようもない。
4荘目
やはり奴の様子がおかしい。3荘目よりさらに悪くなっているのがはっきりわかる。
こちらは圧勝し、トータルでもこちらがリードした。
5荘目
開始前に奴がどこかに行った。
これまで全員が便所には何度も行っていたがそれとは違い家を出て行った。
出ていくときは気分転換に外の空気を吸いに行ったのかと思っていたが違っていた。
ここで逃げるわけがないのでどこに行ったのかと思っていたが、
しばらくして戻ってきた奴は元気になっていた。
元気というより、ギョロっとした目は爛々とした感じだった。
集中力が戻った奴はどこか異常な気配を出していた。
東1局は奴の親だった。
奴が牌を取ろうと手を伸ばした時に義弟が叫んだ
「待て!今、逆モーションだっただろ!」
山を積むときに目の前に2列に牌を並べるが
普通はこちらから見て1列目の牌を2列目の牌の上に置く。
2列目を1列目の上に置くことを逆モーションという。
積み込みをするときには2列目に必要な牌を置く方が楽にできる。
そのため逆モーションをしたときは積み込みをした可能性がある。
義弟は奴が逆モーションをしたことに気がついてそれを指摘した。
実は俺もその時に奴の逆モーションには気がついていた。
しかし、罠かもしれないと思って黙っていた。
どちらが正しいかはその時は判断できないことだった。
ふっ・・・おっさん。あンた背中が煤けてるぜ。
奴「ほう、面白いことを。まるで俺が悪さをしたとでも言いたいようだな」
義弟「今、逆モーションをしただろ。山を開けてもらおう」
奴は「なんだと!」とドナって立ち上がった。
その時、奴の頭がネ果電球に当たったため電球が大きく揺れた。
光が部屋の中を何度も何度も揺れていた。
そのたびに奴の顔が照らされたり影になったりしていた。
俺の顔も同じだっただろう。
まるで2人の運命のようだった。
カイジなら利根川は出てくるのかのぉ
奴「もし、山に何も作為が感じられなかったら責任を取ってもらえますね」
義弟「その時は満貫分を支払う」
奴「たりねーなぁ。イカサマだと言うのであれば役満分払ってもらおう」
義弟「ばかな。そんなことは認められない。とにかく逆モーションをした責任を取るべきだ」
奴はニヤッとしながら「いいでしょう。でも二度目はないですよ」と言った。
訂正
× 義弟「その時は満貫分を支払う」
〇 義弟「その時は満貫分を支払えというのか」
コメント
なんだこのネタは?
三流すぎだろ
坊や哲「…………」
こんなのまとめに載せない様にしましょう。
創作にしても設定が温すぎる。
頭が緩すぎる
載せる価値なし
昭和の劇画漫画か?
相手との会話を録音して警察に行ったと言うなら分かるが麻雀漫画の読み過ぎだわww
普通に警察に届けたらいいだろ?