書き溜めはないからダラダラ書いてく
てか既に飲んでる
きいたるやん
>>5
ありがと
実はおっさん。
最近離婚したんだわ。
元嫁は
そりゃあ可愛かった。
胸もでかかった。
でもビ・・だった。
元嫁と出会ったのは、今もおれが雇われ店長してる居シ酉屋。
当時はまだただ店長なりたてで、右往左往してた頃。
元嫁はそこにバイトで入ってきた大学生だった。
面接したのはおれが店長として初めて面接した子が元嫁だった。
めっちゃ緊張してたのが可愛かった。
目がクリッとしててリスみたいで、正直タイプだった。
その場で採用を伝えた。
とまぁ、時期も今と同じ頃。
元嫁の他に二人の新しいバイトと、店長のおれ。チーフのY。ほかにもう三人のアルバイトという新体制でスタートすることになる。
バイトは見た目で採用を決めました。
スケベオーナーは喜んでたなぁ。
元嫁は飲食店でのアルバイトは初めてで、最初はまともにトレンチも持てなかった。
それでも一生懸命頑張る姿は好印象だったけど、まだ付き合うとかそういうことは想像もしてなかった。
むしろ、当時は付き合ってた彼女もいたしね。
でもその彼女とはすぐに別れることになる。
おれは居シ酉屋で働いてて、基本的な仕事時間は夜。
彼女は短大を卒業して新卒OL。
昨年度まで、うちの店でアルバイトをしてた子だったし、それからもちょくちょく使ってくれた良客だった。
だが、生活リズム、生活時間が合わないってのは致命的だった。
彼女は土日休みだったが、おれは平日休み。
休みがない週もザラ。
離れるまではあっという間だった。
薄々気付いてはいたけど、別れ話をしたときには、もう新しい男もいたみたい。
最後まで隠してくれたのは、まぁ、ありがたかったな
彼女とはGW前に別れたが、大型連休はこっちも稼ぎ時なわけで、グダグダしてるわけにもいかなかったし、相棒のYが毎晩おれの絡みシ酉に付き合ってもくれた。
仕事に逃げたっていうわかりやすい形だけど、打ち込めるものがあれば立ち直れなくても倒れないってのは男の良いとこだな。
そうして、なんとかGWも乗り切って、連休明けにお店を閉めて、新人の歓迎会とGWのお疲れ会を兼ねて飲み会を開くことにした。
オーナーのこういうことをすんなり許してくれるところは好きだ。
飲み会といっても、メインの新人は三人とも未成年。
というわけで、お店のメニューを覚えてもらうという名目で、なんでも好きなものを好きなだけ食べて良いということに。
シ酉好きなYには残念だが、おれと一緒に厨房で頑張ってもらった。
皿も出揃い、乾杯をした。
お節介な先輩アルバイト1♀が、ソッコーで恋愛話にぶっこんで場を盛り上げてくれた。
元嫁は地元に彼氏がいると言っていたが、そこでその彼氏がおれと同い年ということが判明した。
マジか。
見た目小動物系なのに、なかなかやるな。
元嫁同期A子は、現在フリーだが、付き合ってる人はいるとなんとも意味深な答え。
同期B♂は、堂々と恋愛未経験だとカミングアウト。見た目イケメンのスポーツマンなのに、中身は優秀かつ真面目だった。
楽しい飲み会も終わり、それぞれの帰り道。
同期♂はバイクで帰り、A子は付き合っているという彼氏?が迎えにきた。同業者だった。後日、何故彼氏?の店で働かなかったのか聞いたところ、彼氏?の彼女から嫌われているからとの答え。まぁ、若ければそういうこともあるか。
で、元嫁はおれが送っていくことに。
実は、新人を採用するにあたり、電話口だが全員の親御さんに子供さんがうちの店で働くことを告げて、責任を持って預かるということを話していた。
中にはそれで親御さんから反対にあって、辞めざるを得ない子もいた。
でも、片足とはいえ夜の世界、社会に出る以上は、その責任なり家族の理解なりが必要だと、おれは考えてる。
この電話は、今でも続けている。
そのお陰なのか、うちの店のバイトの離職率は他店と比べてもとても低いと思ってる。地元の子の親御さんの中には、子供がバイトを辞めたあとも贔屓にしてくれている方も何人もいる。
元嫁の場合、父子家庭でお父さんの心配も大きかった。
それで、帰りが遅くなる場合は自分が送っていくと伝えてあったので、その日もその通りに送っていくことになっていた。
元嫁の彼氏も心配だったのだろう。
帰り道に、よくその彼氏から電話がかかってきた。
これだけ可愛かったら、彼氏の心配も頷けると思っていたが、元嫁は鬱陶しそうに電話に出ていた。
バイトが終わったら電話
お店を出るとき電話
うちに着いたら電話
寝る前に電話
毎週末に元嫁の所まで会いに来る
その間はバイトにも出て貰えないから、お店としてもちょっとアレではあった
やがて、その彼氏の行為もエスカレートしていく
元嫁は学費とアパート代は仕送りだったが、生活費は自分で稼いだアルバイト代から出していた。
その為、本人の希望もあり、多めにバイトのシフトにも入れていたのだが、毎週末来る彼氏に付き合うと、稼ぎどきの週末に働けない。
彼氏も毎週末通うのはキツクなったのか、地元にも帰って来いと、催促するようになった。
正直キツイ。
これじゃあやっていけない。
というのを、週に二回くらいの帰り道に元嫁から聞かされるようになった。
季節は7月になっていた。
建物の陰から叫びながら現れた彼氏に、元嫁は悲鳴をあげ、おれはとっさに元嫁を庇った。
それが余計に逆鱗に触れたらしい。
胸倉を掴まれて、
「おまえ!なんなんだよ!」
と凄まれるおれ。彼氏でかい。
でもヒョロい。細すぎる。
現時点では元嫁の彼氏でもなんでもなく、いきなり現れたただの暴漢。
もしくは変質者。
ビックリはしたが、とりあえず突き飛ばして前蹴り。
良いところに入って、うずくまる彼氏。
そこでようやく元嫁も、その暴漢が彼氏だと気付いたようだった。彼氏だと気付いていたが驚いて声が出なかったのかわからないが。
「知り合い?」
と聞くと
「彼氏…」
と答えた。
でも、おれの後ろに隠れてシワシワになるくらい服を掴んでる元嫁の目は、彼氏を見る目ではなく完全に変質者を見る目だった。
それも仕方ないだろう。
おれもバックバックしていた心臓が、全然治らない。
結果厨二っぽいことにはなったが、基本的に喧嘩なんかほとんどしたことのない人種です、おれ。
下っ腹を抑えながら立ち上がった彼氏は、尚も吠えた。
「誰なんだよそいつは!ああん!?」
あ、彼氏ヤンキーだ。
「ごめんなさい。今、付き合ってる人…」
はいぃ?
ここで華麗に右京さんのモノマネが出来ていたら、おれの滑らない話が一つストック出来たのに…
今でも悔やまれる
「はぁ?なんだよ!訳ワカンねぇ!ふざけんなよ!」
大体おれの心情は、ニュアンスは違えど彼氏が代弁してくれた。
「ごめん。本当にごめんなさい」
元嫁泣き出す。状況としてはどう見ても悪者なので、おれもその涙に乗っかることにした。
「聞いた通りだから。とりあえず落ち着いて」
「訳ワカンねぇ!訳ワカンねぇよ!なんだよこれ」
ごめん。
おれもだ。
状況は彼氏が悪者だが、冷静に考えれば彼氏は被害者であり、一番悪いのは元嫁。今だから言える。
悪いのは元嫁。
元嫁は彼氏に近づき、
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
と泣きながら謝っている。
「どういうことだよ!説明しろ!」
メダパニ状態の彼氏は、元嫁の腕を掴もうとしたが、元嫁はその腕を振り払った。後ろから見ていても、元嫁がビクっと跳ねたのが見えた。
「なんだよ…マジかよ…」
彼氏、泣いてた。
彼氏はメダパニが解けないまま、急に立ち上がり、なんだよ!と叫びながら白いコンパクトカーに乗り込んで、そのまま走り去った。
「巻き込んでごめんなさい」
元嫁が深々と頭を下げた。
「良かったの?別れて」
「もう無理だと思いましたから」
「怖かった?」
元嫁は頷いて、ポロポロと泣き出した。
おれもそれなりに覚悟を決めて、元嫁を抱き締めた。
思った以上に、元嫁は震えていた。
「一緒にいようか?」
「ごめんなさい。お願いします」
その夜、初めて元嫁のアパートに泊まった。
でも、その日は本当にそれだけ。
何にも手は出していない。
シャワー浴びてる元嫁を待つ間は、正直モンモンしたが、頑張って耐えた。
元嫁がシャワー浴びてる間も、彼氏からの着信でバ○ブレーションフル稼働だったが、二桁以上の着信履歴を見た元嫁は、イライラした様子で携帯の電源を落とした。
急に静かになった。
シャワーを浴びて、だいぶ落ち着いたようで、とりあえず二人で話し合うことに。
「本当に、巻き込んでしまってごめんなさい」
「うん。本当にね。おれは大丈夫だよ。で、どうする?」
「……あの、付き合ってるって言ったことですか?」
「うん」
「私じゃ、ダメですか?」
伏し目がち、上目遣い
破局修羅場直後
シャワー浴びて良い匂い
彼氏の愚痴はずっと聞いていたし
元嫁からのさりげないアプローチも気づいてはいた
そして
元嫁はおれのタイプ
断ることは無理だった。
「良かった!嫌われると思ってました」
「これくらいじゃ嫌いにならないよ」
「でも、バイトは」
「問題ないよ。ただ、彼氏とは、ちゃんとキッパリ別れて欲しい。ああいうタイプは、変に曖昧な態度をするとストー力ーになりかねないから」
実際、彼氏はストー力ーというか、なんというか、その後もしばらく今までと同じように電話をかけてきた。
まるでこの日のことはなかったかのように、明るく電話口で喋る様子は、正直怖いものがあった。
おれが元嫁に代わって電話に出ると速攻で切って、すぐ掛け直してきて
「ビックリした!今の誰?」
と言ったのは本当に怖かった。
「おれだよ」
もちろん彼氏ガチャ切り。
元嫁は8月からの夏期休暇で、地元に帰ってキッパリ別れてくる、ということになった。
8月になって元嫁が長期休講に入り、すぐに実家に帰って行った。
おれは相変わらず仕事。
夏場は年末年始程ではないが、客入りも多くて忙しい。
職場のみんなにはおれが元嫁と付き合うことになった経緯を話してあったし、一応オーナーの耳にも入れておいた。
「やったな!□リコン」
「オーナーに言われたくないです」
このオーナー、嫁は自分よりも20も下で、しかもおれよりも年下というのに。
元嫁の帰省は半月程の予定で、その間に元彼との決着もつけてくるとのこと。
ちょっと心配でもあったが、そこはグッと堪えて待つことにした。
毎晩仕事が落ち着く頃に元嫁からも電話があり、他愛もないことを話す。
付き合ってる感覚ってのは、やっぱり楽しかった。
お盆に入る頃、そろそろこっちに帰るとのこと。
元彼との決着はあっさりついたらしい。
既に新しい彼女を作っていて、何故か自分が振られる形になって、物凄くムカついたと話していた。
めっちゃ荒れてた。
多分、元彼なりの仕返しだったんだろうな。
同じことをやり返したわけで。
元嫁が帰ってくるのを、駅まで迎えに行くと、元嫁ともう一人女の子がいた。
元嫁の妹と紹介されたその子もまた美人だった。
中学生ということだが、田舎の垢抜けない感じがまた可愛かった。
妹はこれから、割と重要な役回りになるが、年もおれの半分くらいということで、本当の妹のようにおれのことを慕ってくれたし、おれも可愛がった。
ここからしばらくは特に変化もないまま、彼氏と彼女という関係が続く。
バイトの学生連中と肝試しにいって、その後閉店後の店が怪奇スポットになったり、恋愛未経験イケメンが結婚を(前提としたお付き合い)申し込んで承諾されたり。
サイドでは色んなイベントが起こっていた。
てか、思い出すと本当に色々あるな。
オーナーの幼妻がバイトし始めて、幼妻目当てのストー力ーが現れる。オーナーに秘密裏に撃退。
チーフYがいつの間にか結婚していた。言えよ。
チーフYに子供が生まれる。出来婚でした。
チーフY、嫁に逃げられる。元から二又だったらしい。
チーフY失踪。一ヶ月後、土下座で戻ってくる。
イケメン、恋愛未経験卒業。モテキがやってきて、許嫁発強寸前。でもイケメンは心もイケメンだった。許嫁一筋に生き、評価を上げる。
同期A子、あの同業者と不倫を始める。じつは既婚者だったらしい。彼女というのは嫁とはまた別だった。その本妻がうちの店にきて大暴れ。K察沙汰になる。
同期A子、その同業者と駆け落ち。同業者は店の金に手を付けてたらしく、これまたK察沙汰。逮捕され、同期A子も戻ってくるが、流石にクビにする。
おれがクビ宣告した唯一のバイト。
先輩A子。街コンにハマる。そして、結婚詐○にあい、貯金がなくなる。恋愛脳って怖い。詐○師は捕まったが、金は返ってこなかった。
これが、一年くらいで全部起こった。
おれは割と平凡に生きているが、何故か周りにはこういうトラフ”ルが頻発する。
おかげで暇はしないが、流石にお腹いっぱい。
ようやく自分の話に戻る。
元嫁との転機が訪れるのは、おれの引越し。
オーナーが持っていた物件に空きが出来るというので、そのマンションを借りることにした。
一人で暮らすにはなかなか広いので、元嫁も一緒に住まないかと誘った。
未だに生活費は自分で賄っていたので、それで多少は楽になるんじゃないかと。
と、そのことの報告もあり、おれは元嫁のお父さんと会うことに。
元嫁には帰省の度に手土産を渡していたし、長期休暇になれば妹が毎回遊びに来る。おっさん、おこすかいあげたりもしていたので、○○おにいちゃんと呼ばれて懐かれて、すっかり舞い上がってた。
年の離れた妹って可愛いもんだね。
久しぶりに連休をもらい、元嫁と一緒に帰省。
そのときに初めてスーツを買う。
10万はしなかったが、結構するのね。でも、それなりのものを用意しとけば色々役に立つと腹を決めて購入。一時期太って着られなくなることもあった。
やっぱり高い買い物って怖いな。
お父さんと会ったのは、なんか立派な門がある割烹料亭だった。店員の女性は着物だし、指身とかめっちゃ分厚いのに全然生臭くない。卵焼きも口に含んだ瞬間ダシがじゅわーって。
一応料理もするから、そこのレベルというか、格式というか、すごく驚いた。
一応コースだったので、話は食べながら進めた。
お父さんもスーツだったが、元嫁と妹は私服。それなりに綺麗な服装ではあったが、お店の人はどう思ってたんだろうか。
お父さんは恰幅の良い紳士で、訛りはあったが、ヒゲがカッコよかった。
元嫁からは、お父さんは普通の会社員だと聞いていたが、聞けばやっぱりそれなりの役職についていた。
貫禄あるもん。
同棲の許可を貰うだけのはずが、どうやら、結婚を前提とした付き合いということになった。
薄々覚悟はしていたが、元嫁はここに来るまでめっちゃ軽いノリだったし、おれも甘かった。
型にはめるというのはこういうことか。
でもそれは、ただ単におれ自身が甘えていただけで、キチンとした付き合いをするのには大切なことだったんだろうな。
このときの態度が気に入ってもらえたのかはわからないが、それからもお父さんからは本当に良くしてもらった。
少し身の上を話すと、おれの両親はおれが20歳前後に相次いで○くなった。
結構若かったんだけど、わからないもんだ。
おれは高校卒業して、バイトやら派遣やらでプラプラしていたが、そこを親父とおふくろの知り合いだった今の店のオーナーに拾われて、今もそこで働いている。
その席で、こうした身の上も全部お父さんに話した。
そして今度は、元嫁家の話を聞くことになった。
元嫁家は、元々代々農家だったが、先の震災もあり、祖父母はまだ元気だが畑の大部分は処分し、今は老後の楽しみとして細々と続けているとのこと。
父子家庭である事情も、このとき話された。
元嫁も20歳になり、妹も高校生になり、今まで黙っていたことも含めて全部話してくれた。
なぜこの場で。
元嫁のお母さんは、妹を生むとすぐに男が出来て不倫。
だが、相手の男がそれなりに力と金のある人物だったらしく、ケジメとして慰謝料は受け取ったが、その後の養育費などは受け取っていない。お父さんは、
「これでもプライドもあるからなぁ」
と笑っていたが、だからこそ、意地になって働いて、今の地位も築けたし、娘たちも育てることができたと言っていた。
娘二人が重度のファザコンなのも納得した。
そして、今まで黙っていたこととは、二人の母親が今も元気で、二人が望めばいつでも会いに行けるということ。
元嫁はそれを聞いて泣きながら怒り、
「今さら母親なんて思えないし、会いたいとも思わない!」
しかし妹は、
「もし、自分にちゃんとした母親がいるなら、一度でいいから会ってみたい」
と、泣きながら答えた。
元嫁は薄っすらとではあるが母親の思い出はあると言っていたが、妹は本当に生まれて間もない頃だったので、母親については何も無かったのだろう。その分、母親に対する思慕も、元嫁以上にあったし、何よりまだ高校生だ。
「わかった。今まで黙っていて悪かった。娘から一言でも、母親に会いたいと言われれば教えようと思っていたが、俺も意地になってた。もっと早く、こうして話しておけば良かった」
お父さんの目にも涙が浮かんでいる。
おれは情けないけどダラダラともらい泣き。
お父さん、カッコ良すぎだろう。
お父さんは、このタイミングでインターホンのボタンを押した。
みんな焦って涙を拭いたが、元嫁も妹も、化粧は崩れている。
すぐに襖が開き、着物姿の店員さんが何も言わずに深々と頭を下げた。廊下で土下座している形だ。
「女将の○○です。ようこそいらっしゃいました。
本日は大切な会席に…」
と、挨拶は続けてたが、無駄に勘の良いおれは薄々気づいていた。答えはすぐにお父さんの口から、その場に伝えられた。
「この人が、お前たちのお母さんだ」
ああ…やっぱり…
元嫁と妹は完全にフリーズしたまま、女将さんの顔を凝視している。
女将さんは、綺麗に化粧をしていたが、くっきりと筋が出来るほど、涙のあとがついていた。流石というか、それでも顔を上げてしっかりこっちを見ていた。
「本当に?」
妹が聞くと、お父さんは頷いた。
妹は決壊したわように泣き出した。
元嫁は隣にいるおれの手を力一杯握っていた。
このとき、元嫁がどんな気持ちでいたのかはわからないが、大人しそうに見えて気が強い元嫁のことだ。
色んなことを必タヒに耐えていたんだろう。
なんという展開
>>63
ほんとにね。
今でも、なんでおれここにいるの?
みたいに、妙に冷静だったのを覚えてる。
相変わらずこんな時間ですまないが、見てくれた人がいたらありがとう
さて、お母さん登場まで話したんだっけな。
昔よくテレビでやってた徳光さんが泣く番組は全く泣かなかったが、目の前でこういうの見せられると本当にクルものがあった。
妹がお母さんに抱きついて、お母さんが謝りながら頭撫でてるのを見たら、もうね。
そこが第一のピークだった。
その後はお母さんが、気を遣っておシ酉を出してくれた。
「娘たちを不幸にしてしまったとばかり思っていました。あのとき自分が連れていけばと。でも、ここまで立派に育ってくれたのは、ひとえにお父さんのおかげです。どこまでも自分勝手だった昔の自分では、こんな素晴らしい子育てはできなかったと思います」
お父さんと元嫁、妹に謝罪と感謝の言葉を伝えると、お母さんは座敷から去っていった。
「元嫁からも、話は聞いているし、俺もイチくんと会えてよかった。こんな娘だが、これからはよろしくお願いします」
テーブルに手をついて頭を下げるお父さんに、
「ありがとうごさいます。責任を持って、元嫁を幸せにします」
と答えたおれ。
同棲の許可だったはずが、結婚の許可をもらいにきたみたい。
事実、この日のこの会食が結婚申し込みの挨拶として認知されることになった。
このとき元嫁は学生で20歳
おれは26歳
正直、結婚なんて考えてなかったのだが、この辺りからおれも元嫁も将来について真面目に考え出す。
元嫁はその年に無事に卒業して、就職もなんとかなった。まともな就活とではなく、おれ繋がりでコネを使っての入社だった。
【1/3】 2019/09/21 14:00
【2/3】 2019/09/21 14:30
【3/3】 2019/09/21 15:00
コメント
浮気できる奴に理由なんて無い
理由があるとしたら生まれつき頭がおかしいキチガイだからとしか言い様が無い