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浮気した彼を諦められない【長編】

サレ女
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ただ、毎日彼が日本に電話をすることを除いては。
一度だけ、彼女と話す事になりました。
彼女はとても心配していました。
バカな私は、心配する事はない、彼はあなたしか
見ていないし、私達が戻る事はあり得ないとまで言って
彼女を安心させてやりました。
すると、やっぱり彼女はどう贔屓目に見ても
バカとしか思えない事を私に言ってのけました。
「本当?信じていいの?じゃあ、あの人、私にちょーだい。」
唖然とするしかありませんでした。
でも明日には日本に帰るのだし、もう何もかも終わりだし
私は意外とさっぱりしていました。

しかし、次の日私達は日本に帰りませんでした。

66: 前841 2001/08/11(土) 05:39

運命のいたずらなのか、私達が帰るはずの飛行機は
機会のトラブルか何かで欠航になってしまったのです。
航空会社が用意したホテルで、
私達はもう一泊することになりました。

美しく楽しく終わるはずだった旅行が
急遽延びてしまったので私達は力尽きてしまいました。
これは神様の思し召しだ、私達は別れてはいけない。
そんなことが頭をよぎりました。
翌朝は4時に空港ということで、眠るにも眠れず
私達はどうしていいのかわからずに
いたずらに時が過ぎるのを待つしかありませんでした。

そして私達は、寝てしまいました。

68: 前841 2001/08/11(土) 05:41

>>61さん
そうですね、それはつき合っていて
ずっと私が思っていた事でした。
彼に対する唯一の不満でも。
>>62-63さん
ありがとうございます。
まだ続いてしまいますが・・・

74: 前841 2001/08/11(土) 05:48

彼も私も、疲れていたんです。きっと、とても。
寝ればまた何かが変わるかも知れないと
お互いがそう思っていました。
ずっとレスだったのに、最後に頼るのは
体だったなんて皮肉なものです。

でも、もうこぼれたミルクはお皿には戻りません。
彼に求められて嬉しいはずの私は、寝てみて初めて
自分の恋愛感情としての気持ちをとうに失っている事に
気付いてしまいました。
彼は私の半身で、家族でしたが、恋人ではなかったのです。
かけがえのない人であることには変わりはないのに。
そしてまた、彼も同じ気持ちだったのだと思います。
後悔はしませんでしたが、哀しい行為でした。

恋人ではないけれど、離れたくないという
アンビバレンツだけが深い虚無感と共に
私の中に残りました。

81: 前841 2001/08/11(土) 05:55

そして私達は、今度こそ恋人としての
終わりを実感しながら空港に向かいました。
日本に帰れば、彼女の希望通り、私達は縁を切る事に
なっていました。
家族として親友として、これからやっていくことも
できたかも知れないのに。
3年つき合って得たかけがえのない人を失うのは
想像もできない程恐ろしいに違いない。

今度は飛行機は無事離陸し、10時間後には
日本に到着するはずでした。
ところが、またもやそう簡単に日本には戻れませんでした。

82: 恋人は名無しさん 2001/08/11(土) 05:56

つ、ついらく!?

84: 前841 2001/08/11(土) 06:02

機内に急病人が出て、急遽ホノルルに
緊急着陸することになったのです。
今度は泊まらずに済みましたが、
10時間のはずのフライトは結局
20時間以上もの時間がかかりました。

別れの時を少しでもいいから遅めたいという
私の気持ちが通じたのでしょうか。
成田に着いて、私達は最後のお茶をしました。
私は精一杯、自分の気持ちを彼に伝えました。
やはり失うのは辛すぎる、と。
彼も同じ気持ちでした。
彼女を説得してみると、私との縁を切りたくないと。
涙が溢れて止まりませんでした。
そして私達は友達どうしがするような抱擁をして
帰路につきました。

翌日から私は会社に復帰し、また普通の毎日が
始まるかにみえました。

サレ女長編
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