D子「…これ、言い逃れ出来ないね」
俺「だろ?使うなら持っていってもいいんだが」
D子「いらない」
C太が呆然とする。D子はC太を睨みつける。
俺「さてB美。さっきからだだこねていたが俺も別れる。ご両親にも一度挨拶をし、全てなかったことにしてもらう」
B美「嫌!ただの遊びなの!許して!」
呆然としてたC太も
C太「そうだ!遊びだ!なんでもないんだよ!」
俺とD子「いい加減にしろ!」
ハモってしまい、一瞬時が止まる。
D子「C太!いまの話聞いてわかんないの?A男君とB美さん、多分婚約してたんだよ?それを遊びだって?
こんな状況で何言ってんの?何でもない遊びって何?
そんな訳わからない嘘つく人信じられる訳ないでしょ!……A男君、本当にごめんなさい…」
D子が泣き出す。発言先越された…つか、婚約と言ってもまだ口約束程度だ。
俺「C太君。クラスメートの俺が知る限りだがD子はいい人だと思う。
そんな人と一緒にいながら遊びだの何だのふざけた発言して浮気をごまかした自分を今すぐ振り返ってみろ。
さっきから俺に対して敵意剥き出しなのは結構だが、自分が誰を一番傷付けているのか解らないのか?
それとB美、お前の為にやってきた全ての事は俺とお前が一番嫌いな事をお前がして全て無駄になった」
泣きじゃくるB美。うなだれて静かに泣き出すC太。
俺「同じ事で傷ついた人間のする事ではないし、今となっては何も信じられない。
お前が傷ついた行為をお前自身がして遊びと言ったんだ。明日の夜お前の実家へ向かう。今日は実家に帰れ。タクシー代位は出す」
B美「いや!おねがいゆるして!」
D子「A男君、私達帰るね。これ以上は邪魔だから…あとで連絡するよ…これ、番号とアド」
俺「わかった…ごめん突然呼んで」
D子「気にしないで。知らないままの方が嫌だったよ…寧ろありがとうとごめんなさい。C太、ここ出て話するよ!」
D子に引きずられるようにC太も帰っていった。
ドア閉めた瞬間
B美「A男だってあの人と寝たんでしょ!裏切ったのはそっちじゃない!」
泣きながらキレだすB美。
俺「成程。ならチャラだな。お互い裏切ったんだ、もう一緒にいる必要はないだろ?
まぁ、俺は何もしてないけどね」
B美「嘘!どうせそっちが先でしょ!なのに私ばっか責められてヒドい!男なんてみんな一緒よ!」
俺「よくわかった。じゃここ1年の出来事を出来るだけ思い出してそれで何もなかったら、別れるだけじゃなく、訴えるわ」
B美「はぁ!?何それ!なんでそんなヒドいことしようとしてるの!?
信じられない!私の事好きじゃなかったの!?」
俺「好きだったよ?お前が浮気しなきゃね。今お前信じられないといったな?
俺も同じだし、人を裏切った挙げ句悪者扱いして、自分の事を棚に上げて被害者ヅラして誤魔化そうとする人と一緒に居たくない」
B美「…」
俺「素直に帰ってくれない?それともこの場で親呼ぶ?」
B美「いや…お願い…別れない…」
俺「もういいや。タ○コ吸い終わるまでに帰らなかったら親呼ぶね」
タ○コカウントダウン開始。
B美「ねぇ…やり直そう?許して下さい。もうしないから…」
B美から一度だけだの本気なのはあなただけだのありきたりで腐った発言が続く。一切無視。
タ○コを吸い終わり、火を消しながらケータイを片手に持つ俺。
B美が諦めたのか、泣きながらあわてて帰り出す。
ようやく静かになった。B美の私物を纏める。
明らかに隠していたんだろう見たことのない箱から下着、おもちゃ…媚薬…
吐いた。
纏めていたら朝になってしまった。
そのまま半分眠りながら仕事。仕事中何度も吐いたし、吐き続けて余計に疲れて睡魔が酷い。流石に怒られた。
仕事中も立て続けにB美からのメールが届いていたがすべて無視。
見たら吐き気止まらなくなる。
仕事終わりにB美実家へ直行。呼鈴をならすとB美父登場。
B美父「中へ入れ」
何かホラ吹いたなと思いつつ中へ。居間にはB美母がいた。B美の姿はなし。
B美父「座れ。結婚どころか別れるそうだな。どういう事だ?」
俺座り「失礼ですが、B美さんの姿がありませんが…」
B美父「今自分の部屋で泣いている!どういう事だ!俺の言葉を忘れたのか!」
B美父ドナり散らす。
親も呼べれば修羅場として完璧だったね
うわあ支援
それを聞いたのかタイミングよく目を赤くしたB美が姿を現す。
B美「A男…」
B美父「B美、大丈夫だ。こっちに座りなさい」
B美、座ろうとしない。
B美父「大丈夫だ。父さんが守ってやるから」
その言葉を聞いてようやく座るB美。
B美父「A男君。聞かせてもらおうか?」
俺「勿論です。昨日、B美さんが僕の家で知らない男とハダカで寝ていました」
B美がどんな事を吹き込んだか知らないが正直に喋る俺。
B美父「そんな作り話、信用すると思っているのか?」
B美母「本当の事を話して下さい。ねぇB美?」
B美、俯いたまま。
俺「ご両親。B美さんからはどのように聞いているのでしょうか?」
B美父「別れるとしか聞いていない。なんだ貴様!うちの娘が嘘をついたとでも言うのか!」
再びドナるB美父。
俺「いえ、B美さんは嘘をついてません。別れるというのは事実です。しかし、僕の言っている事も事実です」
B美父「証拠でもあるのか?」
俺「勿論です。しかしですね、B美さんは認めていない。別れる原因を話していない。
B美さんがこのまま黙り込み、自分の口からご両親に正直に話さないなら証拠を見て頂く形になります。
写真なので出来る事ならご両親にはあまり見せたくはありません」
B美父、黙り込む。
B美母「A男君。見せてちょうだい」
B美母が証拠を求める。B美は俯いたまま。
俺「B美さんの許可があるなら今すぐにでも見せます」
B美母「B美、大丈夫よね?」
B美、相変わらず。
B美クソすぎるwwww
B美父「…A男君。構わん。そこまで言うなら見せてくれないか。許可も何も見た方が早いだろう」
俺「そうですか。あまり気は進みませんが…」
そういってデジカメを渡す。
B美父「これは…」
俺「僕の家のベッドです。そこにB美さんと知らない男性がいたんです。写真の通りハダカで。
ベッドや部屋を確認しに来てもらっても構いません。」
するとB美がB美父からデジカメを奪い、放り投げる。
B美「こんなもの合成よ!ふざけないで!」
B美父「B美、座りなさい」B美父が静かに言う。
B美はへたり込むように座る。
B美父「確かに合成もあり得るかもしれん。他にはないのか?」
俺「一応使い捨てカメラでも撮ってありますが…他にはこれです」
メールを印刷した紙を渡す。
B美がまたしても奪いとり丸めて放り投げる。
B美「人のケータイ見るなんて最低!何なのよ!」
俺「ご両親方、B美さんの言った通りです。俺はケータイを見ました」
B美「どうやってロック解除したのよ!何考えてるのよ!ホント信じられない!」
俺「まだ気付かないか?俺は誰のケータイを見たとかは言ってないが」
B美がはっとした顔の後、震え出す。
俺「簡易的ではあるが、ご両親の前で白状してくれてありがとう。
ご両親、僕が見たのは浮気相手のケータイです。その中にあったのがこれです」
そういってB美に奪われた物と全く同じコピーを出す。
B美が手をだそうとしたが、B美母が抑えこんだ。
B美父がラブメールを読み、再び怒りの表情。
さて、ビ.ッ.チ.のB美の父はどう出るか支援
いや両親は糞
B美父「A男君!申し訳ない!先程の発言は全て撤回する!この通りだ!」
B美父いきなり土下座。
俺「お父さんは悪くないと思いますが」
B美父「本当にすまない!私の発言が気に入らなかったのであれば、訴えて貰っても構わない!」
B美「お父さん!?」
B美父「お前は!お前というやつは!あれだけ嫌な思いをして、あれだけ荒れて、なんで同じ事をしたんだ!
このメールの相手はどこの馬.鹿だ!」
B美「お父さん!守ってくれるんじゃないの!?」
B美父「お前が間違ったことしているのを知っていたら守る訳ないだろう!
何を守ってもらうつもりだったんだ!自分が何をしたのか解らんのか!」
B美「だって…仕事とか…寂しくて…」
俺「それが理由で他の男と寝るのなら、別に俺でなくてもいい訳だ。
過去を忘れる位幸せになって貰いたくて頑張った結果寂しかったから浮気して寝ちゃいましたじゃ困る。
俺は努力したつもりだ。不満があるなら先に言ってくれればよかったのに…そんなに俺は信用出来なかったのだろうか?
浮気された人間が浮気しなきゃならない程俺は面白くなくどうしようもない人間だったのかい?
そこまで解り合えないのならどの道これから先人生共には出来ないだろう」
B美「そんなこと思ってない…大好きだけど、寂しくなって…」
俺「思ってても思ってなくても、やった事には変わりない。俺はいつどこで寂しくさせた?
休日は勿論、仕事終わったら同僚の誘いなぞ目もくれず真っ先に家に帰って
何もない時や休日は四六時中一緒にいたつもりだ。束縛だってした事ないぞ?
何が寂しくて何が不満だった?」
B美「不満はない…」
俺「じゃ逆に不満がない事が不満だったのか?四六時中俺がいたら邪魔だったか?何かしら刺激が欲しかったのか?」
B美「そんなのわかんないよ!」
俺「解らないから相談もせずに他の男に走ったんだな?自分の気持ちも伝えず、俺の気持ちも理解せずに。
俺はキチンと伝えたよ?
何か嫌な事があったら遠慮なく言い合おうと。お互いに理解し合おうと。俺は不満など一つもなかった。
結局俺の事はどうでもよかったか、鬱陶しいだけだったという事だな」
やっぱ二人して真っハダカのところに両親を呼べたらよかったな
コメント
創作見るたびに思うんだが、この世のどこにこんな波平みたいな喋り方するおっさんがいると思ってんだろ(B美父)
書き手はアニメにしか触れてこなかったんだろうな