流れを無視して10年以上も前の話を投下
前提1
新郎:かなりのイケメンだが、寡黙でめったに感情を表さない。でも面倒見は良い。
新婦:可愛いとは言えないがいつも笑顔で明るい人。
新郎新婦は高校からの付き合いで大学も同じ。
「私が猛アタックして付き合ってもらったんですよ♪」
と新婦が公言していて、端から見ると愛情の比重が新婦>>新郎。
新郎が新婦にしぶしぶ従ってるようにも
見えたらしい。
前提2
新郎母は自宅で近所の母子家庭や父子家庭の子供たちを放課後預かっており、母が入退院を繰り返していた私もお世話になっていた。
新郎は実家住いだったのでよく遊んでくれ、新婦もたまに私達と遊んでくれたりして大好きなお兄ちゃんとお姉ちゃんだった。
ここから↓
結婚式には新婦の希望もあって子供達(小学生以上)も呼ばれた。
子供たちだけのテーブル席だったけど、日頃から新郎母にはマナーを教わっていたし、大好きなお兄ちゃんとお姉ちゃんの晴れの日なので、みんな行儀よくしていた。
特に最年長でもあり子供達からの余興のメインでもあった私は無駄にドキドキしていた。
披露宴も順調に進み、新郎友人の祝辞となった。
司会者が
「新郎友人の山田太郎様にお祝いのお言葉を頂きます」
と言い、山田太郎さんらしき男性が立ち上がろうとした時、何故か新婦友人席の女性がマイクの前に進み出た。
「?」
となる会場。その女性はマイクを掴むなり
「新婦は新郎に相応しくない」
と言い出した。
「!?」
となる会場。
式場の人達がマイクのスピーカーをOFFにして女性を退場させようとするが、女性は大声で話し続ける。
内容を要約すると
・格好良い新郎には美人な私が似合う(確かに女性は綺麗な人だった)
・新郎は新婦にしつこくされて勘違いしてるだけ
・新郎は新婦なんか好きじゃない
会場の雰囲気は最悪なものに。そんな時、私たちの席から
「違うよ!」
との声が。
私はとっさに次の余興(子供達からのお祝いメッセージ)用に持たされていた
マイクをONにして子供達の声を流した。
「新郎君、新婦ちゃんのこと好きだもん」
「新郎君、新婦ちゃんの写真、いつも持ってるもん」
「新郎君、新婦ちゃんとのデートの前にちゃんと楽しくなれるように調べてるんだよ」
「新郎君、新婦ちゃんに美味しいご飯作ってあげられるように練習してたもん」
「新郎君、新婦ちゃんと結婚するために勉強してたもん」
「新郎君、試験合格した時、プロポーズできるって泣いて喜んだもん」
「新郎君、さっき新婦ちゃん部屋から出てきてガッツポーズしてたよ」
一気に、ほんわかムードになる会場。
新郎だけが顔を真っ赤にして、新婦はびっくりしていた。
端から見ると新婦が新郎にベタ惚れ片思いだったかもしれないが、私達からは新郎が新婦にベタ惚れにしか見えなかった。
最後に
「私達は新婦さんを心から愛している新郎さんが大好きです。二人で幸せになって下さい」
と私が締めて何事もなかったかのように進行通りに戻った。
(この時、心臓バクバクだった)
低学年の子が興奮していたので私はそこからは中座していたが、新郎が改めて新婦に愛を告白してそれはそれは良い式になったらしい。
式後に、妨害しようとした女性(新郎新婦共通の大学の友人)を子供達で泣かしたりしたが、記憶に残る結婚式だった。
大勢の来客の前で色々と暴露された新郎とスピーチの準備をしてきたであろう山田太郎さんには不幸な式だったと思う。
>>351-353
全然不幸じゃねえええ!!
いい話だったw
よく仕込まれたお子さん達で
>>355
× 仕込まれた
○ 訓練された
>妨害しようとした女性(新郎新婦共通の大学の友人)を子供達で泣かしたりしたが
ここ大事。kwsk。
>>351-353 です。
>>356
>妨害しようとした女性(新郎新婦共通の大学の友人)を子供達で泣かしたりしたが
帰るために式場の玄関に集まったら、他の友人達にその女性が責められており、私達に気が付くとこっちに走ってきて
「あんたらのせいで!」
みたいな事を言ってきた。内心怖かったけど、妙にテンションがあがっていたのもあり
「これ、これが般若だよ!」
と騒いでしまった。
以前、他の子に般若面について聞かれて(漫画か何かにあった)「嫉妬にくるった女のお面」と言うことは説明できたけど、「嫉妬」がいまいち説明できずナアナアにしてたんで思わず、
「般若、これだよ。こういうのが般若だよ」
と連呼して、みんなで般若コール。
女の人は
「何よ。わーん」
と泣きながら去っていきました。
最近の若手芸人さんの名前を聞くたびに、あの「わーん」を思い出します。
>>355、357
実際はもっと雑然としてカオス状態でした。みんな思い思いに暴露してたんで。
このままじゃ、お兄ちゃん結婚できなくなると思い込んだのもあって必タヒでした。
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