実は以前、嫁の浮気のことが気になっていたことがあり
興信所には話を聞きに行ったことがあった。
1日15万で、もし旅費などがかかった場合は別に実費が必要とのことだった。
来週のどこかで間男と会うことだけはわかっている。
逆に言えばその時しかチャンスがない。
だから迷っている余裕はなかった。
興信所に行って来週の月曜から金曜までの調査を依頼した。
水曜日に興信所から連絡があった。
嫁は朝の10時から男と会っていたそうだ。
それからホテルへ直行し3時に出てきたようだ。
とりあえず木曜と金曜の調査はキャンセルして
来週からのことは明日打ち合わせに行きますと話した。
怒りをそのまま嫁にぶつけたかったが
再び証拠を押さえるまで我慢することにした。
その夜中にこっそり嫁の携帯を覗いた。
嫁は指紋照合でいつも解除している。
ぐっすり寝ているのを確かめてゆっくりと指をあててロックを解除した。
予想通りメールが来ていた。
「来週まで待ち遠しい」というメールがあったから来週また会うのだろう。
次の日に証拠の写真を見に興信所に行った。
そして次の週も月曜から金曜まで調査を依頼した。
証拠の写真を見せてもらった。
さすがプロ。
こんなにはっきり顔がわかるように撮れるとは驚きだった。
それにしても朝からさんざんホテルでやっていただろうに
ホテルから出て来てキ.ス.。車の中でもキ.ス.。
もう、まともじゃないだろ。
興信所から知っている弁護士を紹介してもらい、会う予約をした。
その日から日曜までは冷静を装い何とか過ごした。
月曜日には予約していた弁護士に会いに行って話をした。
④
辛い日が続いた。
そして木曜日に興信所から再び連絡があった。
やはり10時に出かけ、男と合流してからホテルに直行したそうだ。
これで2度の証拠を取った。
興信所には相手の調査もお願いしていた。
相手は既婚者で子供が1人いる消防士だった。
こいつだけは絶対に許さない。
できる限り追い込む決心をした。
2回の証拠を持って再び弁護士に会いに行った。
相手を退職に追い込むことはできますかと聞いたところ
それは難しいと言われたので
相手を苦しめたいからできるだけ多く慰謝料を取って欲しい。
相場の2倍以上取れたら報酬として慰謝料は全額あげますと話した。
弁護士からは報酬は30%で、それ以上になることはないですと言われたが
こちらの意気込みは伝わったと思う。
弁護士から内容証明が届く日に俺は家に帰らなかった。
着信音を消していたから問題ないがメールや電話の着信が何度もあった。
会社には事情を話して今日と明日の2日間の休みをもらっていた。
上司からは励まされたが変に同情されるのも嫌なものだな。
明日、弁護士事務所で会うまで嫁とは会いたくないからホテルを予約していた。
翌日、弁護士事務所に早目に行って嫁を待った。
赤い目をして嫁が現れた。
俺の顔を見るなり泣きながら許しを請うたが許す気にはなれなかった。
浮気の全容を話してもらった。
嫁はすぐに騙されるタイプなので
変な男に目を付けられないか気にしていたが予想通りだった。
④
コメント
面白かった
ネタならネタとタイトルに入れて
修羅場期待してこれは無い
これもうフィクションじゃないかな…
嫁なんていなかったんやってやつ
※2
タイトルに「ワロタ」とあるのだから修羅場を期待したらいかんだろ
楽しかった
よそで最初のところは読んだことがあったが全体を読んだのは初めて
おもしろい
もう続きはないのだろうか
あれば読みたい
案外最後の夢オチが創作で、それ以前が現実なのでは?現実逃避?