中には、数行だけしか使われていない、嫁の通帳のコピー。
口座開設の時に1000円、そして次の行には知らない男の名前で500万の振込み。
そして次の行には数ヶ月前の日付で、嫁と浮気した元上司の名前で300万の振込み。
そして、見知らぬ50歳ぐらいの男と嫁が、ホテルと思しき部屋のベッドで、ほぼ全ネ果で映った写メのプリントアウト数枚。
同様に、嫁と元上司のものが同じく数枚。
俺は、それまでと違い、はっきりとした形で嫁の浮気という事実を目の当たりにして、動揺した。激しく。
なにがなんだかわからないことが、余計に苛立ちと怒りを増していた。
そしてミンミンが説明を始めた。
最初の男は、嫁の前の会社の常務で、嫁との出会いは嫁が専門学校時代にやっていた、パーティーコンパニオンのバイト。
業界の集まりだか、なんだかのパーティーがあった時に、嫁がコンパニオンとして行っていて知り合った。
俺は嫁から、学生時代にそんなバイトをしていたなんて話は聞いていない。
嫁と常務の関係は、すぐに始まったようだが、ただそれは援助とか、愛/人契約といったものではなかったらしい。
デザイナー志望だった嫁が、就職のために関係を持った、ってのが実際のところみたいだ。
中津川きーーーーーーーーーーたーーーーーーーーーーーーーーーーーwww
そして嫁は、その男のコネで元の会社に就職する。デザイン部門に。
本来なら、嫁の成績や才能で入れる会社は、ほとんど無かったようだ。
そして、その男との関係は2年ほど続く。別れは男のほうから。
男の社内的な立場も考えないで、繰り返し自分をデザイナーとして重要な仕事がしたいと迫る嫁に、男が疲れた。
嫁には、デザイナーとして確かな足場を築くには、決定的に才能が足りなかったそうだ。
別れはかなりもめたらしい。なんとか社内での後ろ盾を失うまいとする嫁が、必タヒで食い下がった。
しかし、嫁との関係に疲れきっていた常務は、なんとか宥めすかして穏便に別れようとしたらしい。
すると最後には嫁は、ホテルで撮影した写メをネタに家族と会社にばらすと言って脅ハ.クした。
常務には弱みがあった。嫁と交際していた2年ちょっとの間に、一度嫁を妊娠させて中糸色させたことがあったから。
結局常務は、嫁に500万払うことと、その後も社内で嫁を優遇することを約束して、なんとか嫁と手を切った。
この話をミンミンは、その常務に会って直接聞いてきた。
ミンミンが、嫁の元会社の常務あてに電話して、○○さんのことについて調べているので、話が聞きたいと言うと、
当然ながらかなり渋ってたそうだが、500万の入金と写メの話を持ち出すと、しぶしぶ会うことを承知した。
そして、嫁の結婚前の話でもあるので、この話を絶対に表ざたにしないことを条件にして聞かせてくれた。
そして常務は、当然に嫁がその後に付き合った、直属の上司の話もある程度は知っていて、話してくれた。
その上司は、社長の遠縁、いとこの子供にあたるそうで、そこそこ仕事は出来るが、あまり評判は良くないらしい。
当然に既婚で中学生と小学生の子供二人。社内では嫁とのことは公然の秘密だったらしい。
常務が言うには、「後ろ盾を失ったあの娘が、多分自分から近づいたんだと思いますよ。あの娘はそういう娘です」
だそうだ。
それでその常務との話は終わり。そしてミンミンがその上司が社内にいるなら呼んで欲しいと頼むと、
確認してくれて、呼んでくれた。
その上司は、ミンミンが「○○さんのご主人の代理でお話を伺いに来ました。」と言うと、露骨に警戒してたそうで。
自分からは一切何も話そうとしない。やむなくミンミンが、結婚後も肉イ本関係があった事がメール及び写メなどから、
確認がとれていることを話すと、今度は一転して饒舌に、必タヒに話を始める。
この男は、嫁が常務と付き合っていたことを知っていて、それを承知の上で嫁と関係を持ったらしい。
普通なら、警戒して敬遠するところだが、自分が社長の親戚だからなのか、単にバカなのか。
男が言うには、仕事で苦労してる嫁を、常にフォローする立場にあった関係で、次第にそういう関係になったそうだ。
自分は、けして軽い気持ちではなくて、嫁のために随分と尽くしたと言っている。
もともと嫁は、デザイナーとして大成したいという希望があり、結婚願望が無かった。
だから自分もそんな嫁を、本人曰く「それは、もう一生懸命バックアップしましたよ。」
ただやはり嫁には、デザイナーとしての才能が決定的に足りなくて、頑張ってもどうにもならなかったらしい。
そうして、何年か経つうちに、だんだんと嫁はその夢を諦めるようになった。
そしてある時、恋人が出来たと嫁が言うので、自分は身を引こうと思った。
ところが嫁が、頑としてそれを許さないので、しかたなく、もう少しだけ見守ろうと思った。
それでも、やがて結婚が決まり、式が近づいてきたのできちんと諭して別れた。
結婚後も友人だし、困ったことがあったら力になると約束して。
と、こんな感じでこの男はミンミンに、自己弁護満載のきれいごとを並べ立ててたようだ。
そして、結婚後に関係した件については、何度か電話で話をしてるうちに、どちらからとも無く、一度会おうという話になった。
勿論自分には、やましい気持ちなんて全く無かった。
ただ嫁から結婚生活についての不満なんかを聞いているうちに、つい魔がさしたというか、そうなってしまっていた。
許される話ではないことはよくわかってたので、すぐにそんな関係はやめるつもりだった。
ところが嫁に引きずられるように、ついつい複数回そんな関係を持ってしまった。
ご主人には大変申し訳ない気持ちでいっぱいだが、自分はすでに制裁を受けた身だ。
逆に、あれだけ親身になっていろいろと尽くしたのにも係わらず、あんな仕打ちをした嫁が許せない。
そこからの男の話は、まさに驚愕だった。
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