家に帰ったタイミングで彼からラインが帰ってくる。
「飲みに出てたよーどしたの?」といつもどおりのライン。
なんだかもう悲しく苦しくて辛かった。自分が思っていたより
よっぽどもう彼のことが好きになってた。
一緒に過ごした時間なんて僅かなものだけどその間にたくさんの
ものをもらってた。辛くて辛くて、涙が止まらなかった
「あぁ、そうなんだ。ちょっとね話があるんだけど会えない?」
そう返事をすると電話がかかってきた。
「ごめん、今日は用事あるから会えないけど話ってなーに?」
彼のテンションは高かった。そうだよね、結婚してることさえなければ
このタイミングで私からの話、なんて言ったら告白の返事だと思うよね。
「うん・・・あのね・・」言葉が出てこない。
し、涙が隠せなかった。気づかれた。彼は焦りだした。
「え?泣いてる?どうしたの?大丈夫?いまどこ?」
彼の言葉は優しかった。それが更に私の涙を増長させたと思う
「ううん、大丈夫・・・あのね、告白してくれてありがとう。
嬉しかった・・・でもね、私は1番になれないならいらない」
そこまで言うと彼は小さな声で「あ」と言った。
しまった、もうバレた・・・被害妄想かもだけど私の耳にはそう変換されて聞こえた
こっからは本当に臭いドラマみたいな長台詞。
「私のこと好きって言ってくれたのも、付き合おうも全部
嬉しかったのに・・・嘘だったんでしょ?
毎日くるラインも私だって嬉しかったよ、元気もらえてたよ
好きになれると思った。・・・嬉しかったのに・・・」
しばらく電話の向こうは無言だった。
「・・・・・・・ごめん」
それだけがただ虚しくはっきりと聞こえた。
「・・・・奥さんと赤ちゃん、大事にしあげてよ・・・じゃあね」
そう言って電話を切った。涙がぼろぼろ止まらなくて
なんだか寒気がして吐き気までした。なんでうまくいかないのって。
もう完全に悲劇のヒロイン気分だった。自分が可哀想で可哀想でたまらなくなった
するとすぐにラインが届く。
彼からだった。
ワッフルワッフル
「ごめんね。でも好きって言ったのは本心だったよ
すっごい楽しかった。一緒に過ごせて本当に楽しかった。
中途半端なことしてごめん。傷つけてごめん」
そんな内容のラインだった。
やめてよ、ずるいよそんなこと言わないでよ
泣きながらラインを返した
「ずるいよ・・・やめてよ。でも私も楽しかったよ。それは本当だよ。
むかつくし悲しいけど、ありがとうって思ってるよ。。元気でね」
>>30
ワッフルありがとー
でももうそんな楽しい展開もないんだよなー。笑
彼からのラインは今読み返すとムカつく内容だけど
たった一言だけ返事がきてた。
「俺とはもう会いたくない?」
また泣けた。
それから一晩考えた。
正直、若い頃なら不倫に抵抗はなかった
(叩かないでね、子供だったんだ)
でも若い頃に、年上の既婚者と遊ぶのとはワケが違う。
年下の男の子に惨めにへばりつく24才の自分を想像したら
なんだかもう恐ろしくなった。私の時間が止まってしまう。
彼と彼の奥さん、そして生まれたばかりの赤ちゃんの幸せを壊すのは
嫌だって思えたし、そんなのは無理だとわかっていた。
奥さんも彼と同い年の若くて可愛い女の子だった。
私なんかが入っちゃ駄目なんだ・・・と自分を必タヒで責めてた。
コメント
恋愛脳はあらゆる倫理を駆逐するという良い例。
あらゆる人間に不誠実な人間なんて、笑顔が可愛かろうがツラが良かろうが、
罵倒して呪って然るべき。幸せを祈ってどうする。